土地家屋調査士試験がいつ行われているのかを知りたい。どうやって申し込めばいいんだろう?
土地家屋調査士試験がどんな試験なのかを知りたい人向けに、本記事では下記の内容を解説しています。
- 試験日程
- 申込日
- 願書の配布場所
- 受験資格
- 受験料
- 申し込みに必要なもの
- 合格発表
- 合格率
- 午前の部の免除について
- 試験内容
さらに、「試験の難易度や学校の有無についても知りたい。独学で合格できるのかも知りたい」という人向けに下記の内容を解説しています。
- 試験の難易度は?
- 独学でも合格できる?
- 予備校を使った方が良い?
この記事を書いている私は現役の土地家屋調査士です。半年の独学で試験に一発合格しています。
では、さっそく確認していきましょう!
土地家屋調査士っていつ行われているの?募集要項の確認をしよう
試験日程
土地家屋調査士試験は筆記試験と口述試験があります。
口述試験は筆記試験の合格者のみが受験することができます。内容は登記官による面接です。
筆記試験
令和3年度の試験は10月17(日)に行われます。
筆記試験は午前の部と午後の部があるのですが、午前の部は9:30~11:30、午後の部は13:00~15:30までです。
口述試験
令和2年度の試験は令和4年1月20日(木)に行われる予定です。
口述試験は平日に行われるので仕事をしている人は休みを取る必要があります。
筆記試験の合格発表が1月5日なので、発表から口述試験までは2週間程度しかありません。
申込日
令和3年度の場合は7月26日~8月6日です。
提出先の法務局が決まっているのですが、住んでいるところが遠い場合には郵送による申請もできます。
その場合は8月6日までの消印があることが受付の条件になります。
願書の配布場所
各都道府県にある法務局または地方法務局に行けばもらえます。直接取りに行けない場合は、郵送による受取も可能です。
受験資格
この試験は、年齢、性別、学歴などは全く関係がありませんので誰でも受験することができます。
中卒、高卒、大卒、男性、女性、誰でもOKです。実務経験の有無や職歴も全く関係がありません。
受験料
受験料は8,300円です。現金ではなく収入印紙で納付する必要があります。
収入印紙は郵便局やコンビニで購入することができます。
申し込みに必要なもの
- 土地家屋調査士試験受験申請書
- 写真票
- 筆記試験受験表
これらは願書の申込セットの中に入っています。
書類の空欄に自分の名前などを記入して返送するだけです。
写真票には証明写真をつける必要があるのですが、サイズが特殊なので撮り直しが必要かもしれません。
撮り直すといっても、わざわざ証明写真の機械を使う必要はないです。
スマホで撮影してコンビニで印刷したものでもOKですよ。200円程度で印刷できるので便利です。
合格発表
筆記試験の結果は令和3年度の場合は令和4年1月5日の午後4時に発表されます。
ここで合格した人が口述試験を受けることができます。口述試験は1月下旬ごろなので、筆記試験の合格発表から割とすぐに実施されます。
口述試験の結果および最終合格者の発表は2月上旬の午後4時に発表されます。
この結果はホームページ上で見ることができます。法務局の掲示板で見ることもできます。掲示板には合格者の氏名も掲載されています。
ちなみにネットでの発表から1か月後あたりに官報での公告もあります。
官報とは国が作っている情報雑誌のようなものです。合格した人は記念に買ってもいいかもしれません。
成績通知と開示請求
自分が試験で何点とったのかを知りたい場合には成績通知を希望することができます。
試験前に受験者一人一人に封筒が配られ、そこに指名と住所を記入して提出することで誰でも通知を受けることが可能です。
また、どのように採点されたのかを知りたい場合には開示請求という方法を使えば自分の答案用紙のコピーがもらえます。
答案用紙の保管期間は1年程度なので、気になる人は早めに請求した方がいいですね。
保管期間を過ぎると見られなくなるので・・・
合格率
土地家屋調査士試験の合格率は8~9%程度です。10%には届かない試験なので難易度は高いと言われています。
毎年、4400人くらい受けて420人くらいが合格する感じですね。
合格率についてもっと詳しく知りたい方はこちら。
午前の部の免除について
土地家屋調査士試験の筆記試験には午前の部と午後の部がありますが、午前の部についてはある条件を満たすと免除をすることができます。
その条件とは、測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士のいずれかの資格を持っていることです。
午前の部の試験はかなり難しいので、これらの資格を取って午前の部を免除するのが普通です。
一番簡単な測量士補を取得してから試験を受ける人が多いですね。(私もそうです)
これ以外にも法務大臣が認定した者も午前の部の試験が免除されますがレアケースなので気にしなくていいです。一般的な受験者には関係ないですね。
詳しくはこちらに書いています。
参考:《合格者の99%はやってる》土地家屋調査士試験の午前の部を免除する方法
試験内容
<筆記試験の内容>
択一式問題・・・20問
記述式問題・・・土地、建物が各一問ずつ
土地、建物の問題は申請書と図面を描く必要があります。
参考:【5分で分かる】土地家屋調査士試験の試験内容《受験経験者が詳しく解説》
<口述試験の内容>
面接による試験・・・2~3人の登記官による質疑応答
参考:【土地家屋調査士】口述試験の対策方法まとめ《試験内容・合格率・テキスト》
Q&A
試験の難易度は?
合格率は10%未満ですので、一般的には難しいと言われています。10年以上受からない人も結構多いです。
一発で受かる人はあまりおらず、2~3回目で合格する人が多い試験です。
独学でも合格できる?
独学でも合格できます。最初に言った通り、私は半年間の独学で合格しています。
他のサイトを見ると「独学では絶対に無理」と書かれていることが多いですが、自分の経験上はそんなことはないです。
ネットの情報はあまり当てにならないので気にしなくても良いです。
実際に私の周りにも独学で合格した人は4人ほどいるので、結局のところその人次第ということです。
参考:土地家屋調査士試験の独学が無理と言われる4つの理由《体験談あり》
予備校を使った方が良い?
先ほど、独学も合格できると言いましたが誰にでも当てはまるわけではありません。
もしもあなたが法律系の学習をするのが初めてだという場合には、予備校を使った方が確実です。
というのも土地家屋調査士試験は不動産登記法や民法を勉強するのですが、これらの内容は初心者にはかなりとっつきにくいので、独学した場合には途中で挫折してしまう可能性があるからです。
具体的にどのような問題が出題されるのかを見てみましょう。
これは令和元年度の択一の問題で実際に出されたものです。
「合筆って何?」
「登記識別情報って何?」
「申請情報って何?」
・・・という感じで、右も左も分からないという人は要注意です。
初心者の場合は分からない単語を1つ1つ調べながら学習を進める必要があるので、とても効率が悪いです。
予備校を使った場合は全く知識がない人でも分かりやすく説明してもらえるという利点があります。
根気よく学習を進めていけば独学でも大丈夫ですが、不安な人は予備校を使った方が無難ですね。通信講座なら言うほど高くないのでオススメです。
というか独学でもそれなりにお金がかかるので気をつけて下さい。
参考:【土地家屋調査士試験】独学をする場合にかかる費用まとめ
私のサイトでは土地家屋調査士試験についての情報を掲載しています。試験について気になる方は他の記事も参考にしてくださいね。
独学の勉強方法が気になる方はこちら
予備校についてもっと知りたい方はこちら
法務省の公式サイトはこちら。受験者は必ず目を通してください。