
独学で勉強してるんだけど民法ってどうやって勉強すればいいの?
やり方がイマイチ分かんないんだよな~
土地家屋調査士試験に対応してるテキストって売ってないよね?
そんな疑問にお答えします。
土地家屋調査士試験では第1問目~第3問目に民法の問題が出題されます。
全て正解ならば7.5点もGETできます。
択一式は足切りがあるのでせめて2問は正解しておきたいところです。
参考:【土地家屋調査士試験】択一で逃げ切れ!合格できるベストな配点を経験者が解説
ですが、民法の勉強法ってイマイチ分からないと思いませんか?
予備校に行っている人ならば、講義で使用しているテキストを読めば良いと思いますが、それ以外の人はどうすればいいんでしょう?
この記事で分かること
- 土地家屋調査士試験に出題される民法の範囲
- 民法の具体的な勉強方法
- オススメのテキスト(一冊でOK)とスマホのアプリ(無料)

というわけで、独学で一発合格した現役の調査士が解説します。
参考:【土地家屋調査士】半年の独学で合格した勉強方法&スケジュール
ここに紹介しているものしかやってないですが、択一の得点は45点でした。
民法の勉強方法で迷っている人は参考にしてくださいね!
こちらの記事は動画で見ることができます。
土地家屋調査士試験、民法はどうやって勉強する?
宅建の民法について
残念ながら、土地家屋調査士試験の民法ために作られた専用のテキストは市販されていません。
というわけで、独学の場合は宅建のテキストで学習をすればいいと言われることがあります。
宅建の試験で出題される分野のひとつに「権利関係」があるのですが、これが調査士試験で言う「民法」です。
私自身は宅建の資格も持っているのですが、宅建の権利関係の範囲を全て暗記するのはあまりオススメしません。理由は両者では試験範囲が違うからです。
つまり、宅建のテキストを買って権利関係の部分を全て暗記をするというのはとても非効率ってことです。
宅建のテキストを使う場合には、調査士試験でも出題される範囲だけを勉強すれば良いのです。
注意点ですが、民法は令和2年度に法改正が施行されます。
改正前のテキストでは解答が異なるので気を付けてくださいね。
参考:【経験者が解説】土地家屋調査士試験と宅建の難易度を徹底比較してみた
どこを勉強すればいい?
出るところだけやればいいとは言っても、調査士試験を初めて受ける人にとっては一体どこを勉強すれば良いのか分からないですよね。
ということで、過去の出題範囲を見てみましょう。
・総則(計16問)
自然人・・・・・・・2問
物・・・・・・・・・・・1問
意思表示・・・・・4問
代理・・・・・・・・・3問
無効・取消し・・1問
条件・期限・・・・2問
時効・・・・・・・・・3問
・物権(計18問)
物権総論・・・・・1問
物権変動・・・・・7問
占有権・・・・・・・2問
所有権・・・・・・・6問
用益物権・・・・・1問
・債権(計0問)
・家族法(計5問)
相続法・・・・・・・5問
物権変動や所有権の問題は頻出です。不動産売買と関係がある論点だからですね。
あとは代理や相続もよく見ますね。これも土地家屋調査士の仕事に関係があるからだと思います。
オススメの勉強方法
ここからは私がオススメする勉強方法を紹介します。
宅建のテキストを使ってもいいですが、もっと効率よく学習できる方法があります。
民法が分かった(法学書院)
民法を全く知らないという人はいきなり過去問を解いても内容が理解できないと思います。
初心者にオススメなのは「民法が分かった(法学書院)」です。
民法の初心者用のテキストでとても有名です。民法の法改正にも対応しているので令和2年以降に受験する人でも大丈夫です。
手順的にはこんな感じ。
- 出題範囲を「民法が分かった」で読む
- ある程度理解できるようになったら、調査士試験の過去問を解いてみる(1~3問目だけでOK)
- 分からない部分があったら「民法が分かった」を見直す
最初はほとんど解けないと思いますが、民法の問題は何度も繰り返していく内にスピーディーに解けるようになるし、簡単に思えるようになるので大丈夫です。
行き詰った時には「民法が分かった」を読み直して理解を深めます。
テキスト→過去問→テキスト→過去問と繰り返して行えば、1か月ほどで調査士試験の民法程度なら7割くらいはマスターできると思います。
宅建 過去問 2020(スマホアプリ)
出先で問題を解きたいなら、「宅建 過去問 2020 」というスマホのアプリがオススメです。
私も受験生時代に使っていました。iPhone、androidのどちらにも対応しています。
出題が分野ごとに分かれているので必要な部分だけを解くことができます。
また、間違えた部分のみを出題することもできるので効率よく学習を進めることができます。
注意点ですが、こちらは改正前の宅建の過去問も含まれているため、改正後の勉強をしてから解いた方が混乱しないかもしれません。

テキストを電子書籍化する(自炊)
択一の勉強は隙間時間を有効に使って行うのが効率が良いです。
ですが、常にテキストを持ち歩くのはめんどくさいし、邪魔ですよね。
なので私は、紙のテキストをタブレットやスマホの端末で読めるようにして、外出時でも気軽に勉強できるようにしていました。
詳しくは動画にまとめているのでよかったらどうぞ。
予備校を使う
自分で学習するのが苦手な人は迷わず予備校を利用しましょう。サクッと勉強することができます。
調査士試験は民法以外にも覚えることがたくさんあるので、民法だけに時間をかけるのはかなり非効率です。
予備校を使う場合は、民法以外の択一の勉強もまとめて行えます。
独学よりも圧倒的に楽なので、個人的には予備校の利用をオススメします。
調査士試験に対応している予備校は全部で5校あります。
価格や講座の内容について知りたい人はこちらで詳しくまとめています。

独学での択一式の勉強方法についてはこちらでまとめています。