土地家屋調査士試験って偏差値低かったら無理かな?勉強苦手なんだよなぁ・・・
こんな質問にお答えします。
先日、私のもとにこのようなメールがきました。
- 32歳男性
- 現在は不動産関係の営業や事務の仕事をしている
- 手取り25万くらい
- 最終学歴は工業高校卒(偏差値は50以下)
- 最近のコロナウイルスの影響で自分の仕事がなくなるのではないかと心配になっている
- 何か資格をとって自分で稼げるようになっておけば安心できるのではないかと考えた
- 土地家屋調査士という資格を知って興味を持った
- 元々勉強が苦手で社会人になってからも全く勉強をしていない
- こんな自分でも試験に合格することができるのか
このような内容でした。(ブログに掲載する許可はとっています)
- 勉強が苦手
- 頭が良くない
といった言葉が何度も出てきます。自分は勉強できないけど試験に合格できるのか?という不安がすごく伝わってきました。
このメールを要約すると
オレ、偏差値低いんですけど土地家屋調査士試験に受かりますか?
ってことですね。
この気持ちはめちゃめちゃ分かりますね~
私も元々頭が良いわけでもないし、勉強が得意だったわけでもないので試験勉強を始める前はすごく不安でした。
最終学歴の偏差値で言ったら50もないレベルだったので質問者の方と同じような状況です。
てことで、土地家屋調査士試験は偏差値が低くても合格できるのか?というテーマでお話していきます。
この記事を書いている私は現役の土地家屋調査士です。半年の独学で試験に一発合格しています。
偏差値が低くても土地家屋調査士試験に合格できるのか
偏差値は関係ない
結論から言えば、土地家屋調査士試験の合否に偏差値はほとんど関係ないです。
私がこのように考える理由を説明します。
偏差値が関係ない理由
確かに長期間の勉強をしなくてもすんなり合格してしまう人も中にはいます。
そういう人を見ると「やっぱり頭が良い人じゃないと無理だな」と思う気持ちも分からなくもないです。
勘違いしてほしくないのですが彼らが短期間で合格できるのは元々頭が良いからではなくて、効率よく勉強をする方法を知っているからです。
どんな試験でも合格できるかどうかはどれだけ効率よく勉強できるかが一番重要です。
これは偏差値とは無関係ですよ。
過去の偏差値なんてアテにならない
そもそも仕事をしている社会人で日常的に勉強している人なんてほとんどいないですよね。
だから学生時代に成績が良かろうが、悪かろうが卒業後に学習する習慣がなければ脳のパフォーマンスなんてどんどん下がっていくし、記憶力も低下しています。
つまり、どんだけ学生時代に偏差値が高くて優秀だろうが勉強効率が悪い人は落ちるし、逆に偏差値が低い人でも効率よく勉強できれば1年以内の勉強で合格できるわけです。
10代の頃に偏差値が高かった人が社会人になってからもずっと優秀とは限りませんからね…。
何度も言いますが、土地家屋調査士試験の合格と偏差値の高さは関係ないんですよ。
偏差値が低くても合格した例
とはいえ、具体例が無いと信じられないという人がいると思います。
偏差値が低くても合格した例はいくらでもあります。
というか土地家屋調査士なんて土木の仕事だから学歴が高い人はめったにいないです(笑)
例として私を含め、土地家屋調査士試験に合格した例を5つ挙げてみます。
私の場合
最終学歴:工業高校卒(偏差値48程度)
現場経験:なし
勉強期間:半年
受験回数:一回
勉強が得意か:得意ではない。特に長期間勉強するのが苦手。
妻の場合
現場経験:なし
勉強期間:1年
受験回数:一回
勉強が得意か:普通。本を読むのは好き。毎日コツコツとやるタイプ。
Aさん
最終学歴:地方大学卒(偏差値50程度)
現場経験:なし
勉強期間:1年半
受験回数:一回
勉強が得意か:苦手ではないが、社会人になって資格勉強をしたことはなかった。独立を目標にして受験。勉強のために仕事をやめた。
Bさん
現場経験:あり(測量士)
勉強期間:2年
受験回数:2回
勉強が得意か:あまり得意ではない、というより好きじゃない。計画的にやるタイプではあるけどモチベーションが下がりやすい。仕事が忙しくて一日の勉強時間は多くて2時間くらい。
Cさん
現場経験:なし(司法書士事務所で働いた経験はあり)
勉強期間:5年
受験回数:5回
勉強が得意か:苦手。仕事が忙しすぎてなかなか勉強ができなかった。全く勉強時間がとれない日もあった。
この通り、自分を含めて学生時代に優秀だった人はほとんどいないです。
このレベルでも土地家屋調査士試験に合格することは出来ます。
一日2時間以上しっかり勉強できるなら1~2年で合格できる難易度ですね。仕事が忙しくて勉強する暇がない人は、合格までに3~5年くらいかかる場合もあります。
参考:土地家屋調査士試験|何回も落ちる人の特徴《一発合格のコツも解説》
調査士試験に偏差値の高さは必要ない
このように学生時代の偏差値と土地家屋調査士試験の合否は全く関係がありません。
常用漢字が読めて、加減乗除(足し算・引き算・かけ算・割り算)ができるなら何にも心配しなくていいです。
学生時代の偏差値が高かろうが低かろうが、勉強をする前に試験に必要な知識を十分に持っている人なんてほぼゼロです。
つまりスタートラインはみんなほぼ一緒です。
土地家屋調査士は独立すれば普通の会社員の給料なんて余裕で超えます。
マイナーな試験なので競合も少ないし、かなりねらい目の資格ですよ。
「自分は頭が悪いから~」と言って諦める前に、まずは参考書を開いてみましょう!
試験の概要をよく知らないという人はこちらをどうぞ。
→【5分で分かる】土地家屋調査士試験の試験内容《受験経験者が詳しく解説》
とはいえ、初心者は何から始めればいいのか分からないと思います。
そんな人は予備校を使ってプロから指導してもらうという方法もありますよ。