【土地家屋調査士】独学で合格した私が予備校をオススメする理由

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土地家屋調査士の試験を受けたい・・・でも独学で勉強する自信がないな~

やっぱり予備校に通ったほうがいいのかな?

でも、独学でも受かる人がいるからどっちがいいのか分からない・・・

 

こんな悩みにお答えします。

 

まいこ
まいこ

こんにちは、まいこです。
私は調査士試験に一発合格した女性の土地家屋調査士です。

私自身は独学で合格していますが、これから勉強を始める人には予備校を使うことをオススメしています。

「自分は独学なのに他人には予備校を勧めるなんて意味不明!」・・・って言われそうなので、理由を簡単に説明しておきます。

「土地家屋調査士試験の独学は初心者にはハードルが高すぎるから」

以上です。

この記事では試験勉強の初心者が予備校を使うべき理由を詳しく説明していきます。

この記事で分かること

  • 独学のハードルの高さ
  • 予備校を使うメリットとデメリット
  • 予備校と独学のどちらも経験した調査士の話

こちらの記事は動画で見ることができます。

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土地家屋調査士試験に独学で合格した私が予備校をオススメする理由

私の体験談はこちらの記事で書いていますが、独学での勉強はかなり苦しいです。

私がこのように思う6つの理由を説明していきます。

市販のテキストがほとんどない

受験生が少ない試験は市販されているテキストが少ないです。これは調査士試験でも同じです。

この試験のテキストは予備校以外ではほとんど手に入りません。

例えば、就活生に人気がある「宅建」ですが、宅建の場合は市販のテキストがたくさんあります。

試しにAmazonで「宅建」と調べてみました。(カテゴリーを「資格・検定・就職」で絞り込んで検索)

 

なんと3000件以上がヒットします。

土地家屋調査士と関係が深い司法書士も調べてみました。

 

 

こちらは5000件以上がヒットします。では、土地家屋調査士はどうでしょうか?

 

 

なんと291件しかありません。他の2つとは桁が違います。

この中から試験勉強に役に立つものを厳選するともっと少ないです。

私は独学で合格したのでよく分かりますが、市販のテキストだけで調査士試験に合格するのはかなりキツイです。

市販で手に入る問題の数が少なすぎる

先ほどのテキストの話と共通しますが、調査士試験に対応している問題集の数もかなり少ないです。

私が知るかぎり本当に役に立つ問題集(過去問を含む)は2冊だけです。

参考:《独学OK》土地家屋調査士試験に合格するためのオススメのテキストまとめ

この試験は過去問や練習問題をたくさん解いて演習することが大事なので問題の数が少ないのは致命的です。

市販の問題集だけで合格できる安全圏まで到達するのは至難の業だと言ってもいいくらいです。

予備校を使えば学校側で問題を準備してくれるのでとてもありがたいですね。独学のように問題不足で悩むことはないです。

分からないところを調べるのが大変

調査士試験では民法、不動産登記法、調査士法の知識が必要です。民法は他の資格試験でも出題されるので解説しているサイトや参考書が多く販売されています。

ですが、不動産登記法や調査士法については知名度が低すぎてネットで調べても情報がほとんどないです。

あったとしても、法律の条文をそのまま載せているページくらいで、それを分かりやすく説明しているサイトは限りなくゼロに近いです。

独学の場合は勉強していて分からないところがあったらネットで調べる必要がありますが、ネットで調べても疑問点を解決してくれるページはないと思った方がいいです。

予備校を使えば講師に質問ができる

予備校の場合は通学でも通信でも講師に質問できる制度があります。

 

アガルートアカデミー質問サポートFacebook グループ

アガルートアカデミーでは,対象講座ごとに受講生の方限定のFacebookグループを設けて,アガルートアカデミーの講師(司法試験対策講座では,司法試験合格者スタッフ)に対して,講義の内容について質問できる制度を用意しています。

他の受講生の方と質疑応答を共有したり,議論をしていただくことも可能です。ぜひともご参加ください。

引用:アガルートアカデミー

 

近くに質問できるプロがいることは本当に心強いです。

長期戦なので挫折する可能性が高い

調査士試験に合格するには最低でも1~2年はかかります。

もともと民法の勉強をしていたとか、司法書士試験に合格しているという人は半年くらい勉強すれば受かる可能性がありますが、そうじゃない人は年単位の勉強を続ける覚悟が必要です。

長期戦の受験勉強にはかなり根気がいります。

脳科学的にも人間のモチベーションは3ヵ月スパンでガクッと下がります。

簡単に言うと3ヵ月ごとに挫折しそうになる時期がくるということです。

予備校を使っているなら「お金を払っているから頑張ろう」とか「先生が決めたスケジュールどおりにやりたい」という意識が働くのでやる気を取り戻しやすいです。

 

 

こちらはアガルートアカデミーの講座のスケジュールです。

参考:アガルートアカデミー

「何をいつまでに終わらせればいいのか」が明確なのでモチベーションが維持しやすいですね。

逆に独学の場合はついサボってしまってそのまま挫折するパターンがとても多いですね。

独学で何年も落ちている人はたいていモチベーションが下がったままズルズルと勉強しているパターンが多いです。

参考:土地家屋調査士試験|何回も落ちる人の特徴《一発合格のコツも解説》

ダラダラと何年も勉強をして時間を無駄にするくらいなら、予備校を使ってモチベーションを爆上げしてサクッと受かったほうが賢いと思いますが・・・。

計算や作図が難しい

調査士試験の中で一番難しいのは「土地」です。

土地の問題では自分で座標の計算をして図面と申請書を仕上げなければいけません。

参考:【5分で分かる】土地家屋調査士試験の試験内容《受験経験者が詳しく解説》

初心者にとって一番の難関です。予備校を使っている人にとっても挫折しやすいポイントです。独学ならなおさらですね。

私が独学すると決めた時にこれらを詳しく解説しているサイトを調べたのですが、ほぼゼロでした。

このサイトを立ち上げるにあたって、2年ぶりにもう一度調べてみましたが、情報量はほぼ変わっていなかったです。ほんとマイナーですよね、この試験。

なので、これから調査士試験の独学をするなら自分なりに計算方法や作図の方法を学んでいく必要があります。

私も独学をしていた時に自力で習得しましたが相当きついです。

予備校を使えば作図や計算の授業を動画や生の講義で習得できるのでかなり効率が良いです。

計算や作図は手の動きを実際に見て真似をして覚えるので静止画では非効率なんですよね。

独学でも意外にお金がかかる

意外かもしれませんが、予備校を使わずに独学をする場合でも予想以上にお金がかかります。

私の場合は全部で10万円ほどかかりました。

詳しくはこちらに書いているのでよかったらどうぞ。

参考:【土地家屋調査士試験】独学をする場合にかかる費用まとめ

どうせお金がかかるなら予備校を使ったほうが効率がいいことは間違いないですね。

独学と予備校の両方を経験した二人の調査士

ここからは独学と予備校の両方を経験した二人の体験談を聞いていきます。

調査士あるあるなのですが、独学と予備校の両方の勉強を混ぜて合格している人が結構多いんですよね。

では、さっそくいってみましょう。

二年目で合格したAさん

  • 1年目:予備校、二年目:独学で合格
  • 合格前の職業は不動産のコンサル
  • 土地家屋調査士の現場知識は多少あった
  • 通った予備校は東京法経学院
  • 受験当時の年齢:40代

 

1年目は東京法経学院→不合格

独学ではなく予備校を使った理由は、自分で計画を立てて進めていくのが難しいと思ったから。

選んだのは東京法経学院。

この予備校を選んだ理由は会社の近くにあって通いやすいし、土地家屋調査士といえば東京法経学院という勝手なイメージがあったから。

授業自体はかなり丁寧で分かりやすかった。

ただ、日中の仕事が忙しくて自宅で復習する時間がほとんどなかったので知識に穴があったと思う。

そのせいで1年目は落ちた。

あと択一が一問だけ解ければ合格だったので本当に悔しかった。

周囲にも「俺は絶対合格する」と豪語していたのでなおさら恥ずかしかった。

二年目は独学→合格

二年目は試験の3ヵ月前に試験勉強を開始。前年の復習を一気にやった。

東京法経学院の授業で基本的な知識はあったので1ヵ月くらいで勘を取り戻せた。

二年目の試験で無事に合格できて、今は大手の調査士事務所で働いている。

予備校に通っていなかったら落ちてたかもしれない

1年目で東京法経学院に通っていて正解だったと思う。独学だったら間違いなく挫折していた。

仕事をしながらだと勉強についていくだけでも精一杯。

自分でスケジュールを組んだり、分からないところをネットで何時間もかけて調べるなんて無理。

私のように予備校を使っても1年目は不合格になるかもしれないが、翌年は少し勉強するだけで合格しやすくなるので初心者は予備校を使ったほうがいいと思う。

三年目で合格したBさんの場合

  • 1年目:独学、二年目:予備校、三年目:予備校(答練のみ)
  • 土地家屋調査士とは全く関係がない職業についていた
  • 使った予備校はLEC
  • 受験当時の年齢:30代

1年目は独学→不合格

予備校は高いし、自分は田舎在住だったので近くに校舎もなかったから何となく敬遠していた。

でも、独学だと何から始めればいいのか全く分からなくて、効率が悪い自己流で勉強をしていた。
だらだらやっていただけなので勉強とも言えないレベルだと思う。

こんな勉強法だから、1年目は合格ラインに40点も足りない点数だった。

二年目はLEC→不合格

独学での勉強に限界を感じて、二年目はLECという予備校に通った。

地方在住で通学ができないので通信講座にした。

毎日、帰宅後に2時間くらい動画の講座を見るという生活をしていた。

黙々とテキストを読むよりも動画で学んだ方が頭にすっと入ってくる感じがして気に入った。

だが、私自身が毎日勉強するということに慣れておらず、ついだらけてしまっていた。

そのせいか二年目は択一の足切りに届かずに不合格だった。

三年目はLECの実践答練→合格

三年目はいよいよ本気を出した。

予備校の料金もバカにならないし、周囲に「今年も落ちるのか?」と茶化されるのが嫌になったからだ。

二年目に基本的な授業を受けていたのである程度の基礎は出来上がっていた。

だから三年目はLECの実践答練だけを受けた。

参考:【土地家屋調査士】答練・模試の料金と日程を徹底比較

この実践答練は15万円ほどするが、不合格になってバカにされるのは嫌だったので思い切って入学した。

夏から秋までは毎日、土地と建物を一題ずつ解いて、効率よく作図できるように練習をした。

択一は仕事の休憩時間や喫煙する時にやった。

これ以上、お金と時間を無駄にしたくなかったのでこれまでよりは頑張った。

結果、三年目の試験では90点代で合格した。

3回も落ちた理由

私が合格までに3年もかかってしまった理由は3つある。

  • 1年目で自己流の独学をしてしまった
  • 勉強に慣れておらず、ダラダラする癖がついていた
  • 本気になるのに時間がかかった

結果論かもしれないが、1年目から予備校を使えばもっと早く本気になれて合格できたのかもしれないと思った。

まとめ

土地家屋調査士試験の勉強で予備校を使うべき理由

  • 市販のテキストがほとんどないから
  • 問題の数が少なすぎるから
  • 分からないところを調べるのが大変だから
  • 長期戦なので挫折する可能性が高いから
  • 土地の作図や計算が難しいから

二人の体験談を聞いても、独学ではモチベーションを維持するのが大変なことが分かります。

私も独学で頑張っていたので気持ちはよく分かります。独学で黙々とテキストを読むのは飽きるんですよね。

あと勉強の進め方が分からずに効率の悪い方法で学習をしてしまって、結果的に勉強する期間が長くなる傾向にあります。

それでも独学で頑張りたいという人は1年計画で合格できた私のスケジュールと勉強方法を参考にしてください。

参考:《土地家屋調査士》1年の独学で合格した勉強方法【完全初心者】

予備校について興味を持った人はこちらをどうぞ。

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