土地家屋調査士になりたいんだけど、仕事をしながらでも試験に合格できるかな?
さすがに仕事を辞めるのは無理なんだよな・・・
こんな疑問に答えます。
働きながら合格を目指すとなると、通勤時間や休憩時間、帰宅後などの時間を勉強に使う必要があります。
これってすごく大変なことです。
試験内容は年々難しくなっていると言われてますが、働きながらでも合格することは可能なのでしょうか?
結論から言えば、働きながらでも普通に合格できます。
私がこのように言い切る理由をこれから説明していきます。
土地家屋調査士は働きながらでも合格できるか?
ほとんどの受験者は働いている
受験者の7割以上が何らかの職に就いています。
そもそもこの試験の受験者は30~40代が多いので日中に仕事をしている人がほとんどです。
私自身は試験の3ヵ月前まで普通に働いていました。
でも、ネットで調べてみると「働きながら合格なんてあまい!!」という意見が多いですよね。
例えばこんな感じ。
働いているなら、とりあえず平日は3時間、休日5時間やってください。
それで2年目に受かるかどうかです。
1年目は受かるかなって気になってきますが実際は到底およびません。
無職で一日中やるなら受かるかもしれません。
私、毎日6時間寝ないとダメなんで、とか言ってるうちは無理です。
6時間は寝ること。みたいに勉強手引きにあったりしますが、働いているなら、その余裕があるうちは無理です。
7年くらい掛けたら受かるかもしれませんが。
特に試験前は仕事をやめた方がいいか迷う位においこまないといけません。出典:yahoo知恵袋
回答者が実際に受けたことがあるのかどうかは分かりませんが、なかなか厳しいお言葉ですね。(もしかしたら自分が不合格だったから八つ当たりしてる可能性も・・・?)
こういうネットのネガティブな情報を見ると「やっぱり俺には無理なのかなぁ…」と不安になる方も多いと思います。
たしかに調査士試験の合格率は8~9%程度なので難しい試験ではあります。
ですが、仕事をしながらの合格は絶対に無理というわけではないです。
実際に合格している人もたくさんいるわけですから。
合格に必要な勉強時間は?
一般的には土地家屋調査士試験に合格するための勉強時間は1000時間以上と言われています。
私自身は1年間の独学で合格しているのですが、一日の勉強時間は4~5時間くらいでした。
全ての勉強時間を合計すると1200時間くらいですね。
ちなみに私の夫も土地家屋調査士なのですが、彼は800時間程度で合格しています。(勉強期間は約半年)
参考:【土地家屋調査士】半年の独学で合格した勉強方法&スケジュール
その人の能力によると思いますが、個人的には1000~1200時間程度の勉強をすれば試験には受かると思います。
この勉強時間に近づけば合格する可能性が高いわけです。
1000時間というと、1日4時間、週6日勉強するという生活を1年間続ければ達成ですね。こんな感じです。
日曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
休み | 4時間 | 4時間 | 4時間 | 4時間 | 4時間 | 4時間 |
私の経験的に、最低でも一日3時間は勉強できないと1年の勉強期間で合格するのは厳しいです。
なので、ブラック企業勤めで勉強をする時間がほとんど取れないという人はとりあえず仕事を辞めないと無理かもしれませんね。
勉強時間について詳しく知りたい人はこちらに書いています。(具体的なスケジュールなんかも載せてます)
参考:【必読】土地家屋調査士に独学で合格できる勉強時間は?《半年と1年の合格パターンを紹介》
試験に何度も落ちる理由
私の周りには働きながら合格した人もいれば、何回受けてもいまだに合格しない人もいます。
例えば私の先輩であるベテラン調査士はゼネコンで働きながら勉強をし、一回目の試験では1年間みっちり頑張ったものの残念ながら不合格。
翌年は試験の2か月前から勉強を開始して2年目で合格しています。
現場経験10年の補助者の人は5年間勉強を続けているにもかかわらず、未だに合格できていません。
こんな感じで働きながらでも合格できる人もいれば、そうでない人もいます。
この差は多分、試験に対するモチベーションの違いです。
失礼ですが、何度も試験に落ちている人はそもそも勉強に対するやる気があまりないですね。
試験に何度も落ちる理由についてはこちらの記事で考察しています。
参考:土地家屋調査士試験|何回も落ちる人の特徴《一発合格のコツも解説》
この試験は世間一般では難関と言われていますが、3回も4回も落ちるような難易度ではないです。
せいぜい2回目で受かるレベルの難易度です。
もともとの頭の良さもあまり関係ありません。
参考:【バカは無理?】オレ、偏差値低いんですけど土地家屋調査士試験に受かりますか?
試験に合格するためのコツ
ここまで働きながらでも合格できるという事実についてお話してきました。
ですが、現実的には仕事後に勉強をするというのは体力的につらいですよね~。
帰宅後は風呂に入ってビールを飲んでさっさと寝たいです。
疲れた体に鞭を打って、机に向かうなんて拷問です。
とはいえ、本気で合格を目指すならそんなことも言ってられません。
ここからは働きながらでも試験に合格する方法について解説していきます。
受かるためのコツは3つあります。
(その1)時間を有効に使う
どんな試験でも働きながら取得する人はたくさんいます。
そして、働きながら難関資格を取得する人は時間を大事にする人がとても多いです。
5分の休憩時間があったらすぐに参考書を開く・・・みたいな。
調査士試験で言えば、図面を書くのは家でやるしか方法はないですが、択一の勉強ならいつでもどこでもできますよね。
参考:【土地家屋調査士試験】択一の勉強方法&対策まとめ《半独学がオススメ》
今までどおり、ダラダラ過ごして時間をむだにするなら合格は難しいですね。
とはいえ、これまで怠けていた人が急にガッツリ勉強なんてしたら挫折する可能性が高いです。
最初は休憩時間に1問だけ問題を解く程度でいいと思います。
徐々にペースを上げていけばいいので、無理のない範囲で勉強を始めましょう。
(その2)1年で合格する気で勉強する
調査士試験は一発合格できる人がとても少ないです。
予備校の情報によると2~3回目の受験で合格する人が全体の半数を占めています。
ということは最初から2~3年勉強をすることを前提に学習を進めていけばいいのか?
答えは「NO」です。
一日の勉強時間が3時間くらいとれるなら1年の勉強で合格するつもりでやったほうがいいです。
実際に私は未経験から1年間の勉強を経て無事に合格しています。
参考:《土地家屋調査士》1年の独学で合格した勉強方法【完全初心者】
最初から一発合格する気持ちで勉強していました。もしも最初から2年計画でやっていたらダラダラと勉強をしていたと思います。
一日に勉強できる時間は個人差があると思いますが、あまりにも長期計画にしてしまうと間違いなくモチベーションが続かないです。
なので、「偶然でもいいから一発合格してやる!!」くらいの気持ちで勉強しましょう。
(その3)正しい勉強方法を知る
この記事の読者はおそらく働きながら受験をしようと考えているのだと思います。
しつこいですが、調査士試験は働きながらでも一発合格できる試験です。
ポイントは先ほど書いたように時間を有効に使うことです。
あと、もう一つ重要なポイントがあります。
これ、めちゃくちゃ重要なので覚えておいてください。
ぶっちゃけ、仕事の有無よりも正しく勉強できるかどうかが重要です。
というのも、何度も試験に落ちる人は無駄な勉強が多いんですよね。
そういう人に限って予備校を使わずに意味不明な独学をしていることが多いです。
「え?そこ勉強してどうするの?」みたいな論点を暗記してたり・・・。
独学だと学習手順が迷走することが多いです。個人的には働きながら試験に合格したいなら最初から予備校を使ったほうがいいと思っています。
このあたりの話はこちらに詳しくはこちらに書いています。
参考:【土地家屋調査士】独学で合格した私が予備校をオススメする理由
まとめ:働きながらでも合格できる
土地家屋調査士試験は仕事を続けながら取得する人がほとんどです。
最初から最後まで独学となると、勉強方法を自分で調べたり、スケジュール管理を自分でする必要があるなど・・・ハードルはそこそこ高いですが、絶対に不可能というわけではありません。
ただ、モチベーションの維持のためにはやはり予備校を使って一発合格をしたほうが効率が良いです。
通信講座を使えば自宅で好きな時間に勉強ができるのでオススメですね。
土地家屋調査士試験に対応している予備校はこちらでまとめています。