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【土地家屋調査士】関数電卓[F-789SG]の使い方|座標入力・メモリーの方法(複素数)

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関数電卓って座標を記憶させることができるんだよね?

どうやればいいんだろう・・・

 

そんな疑問にお答えします。

今回はF-789SG(キャノン)という関数電卓を使った座標入力と、それを電卓に記憶させる方法を解説します。

基本的な設定が終わっていない人は先にこちらをどうぞ。

【土地家屋調査士】関数電卓[F-789SG]の使い方|設定をリセット、メモリー方法、ライン表示、丸め、複素数モードに変更
F-789SGの基本的な使い方を解説!土地家屋調査士試験に必須のスキルです。
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関数電卓[F-789SG]で座標の入力をする方法

まずは座標入力の方法からです。土地の計算を始める前に問題文に載っている既知点の座標を関数電卓に記憶させます。

  X Y
T1 100 100
T2 -150 200

まずはT1から入力してみます。X=100、Y=100ですね。関数電卓ではこのように入力します。

 

 

[100] [+] [100] [i(白字でENG)]  [shift] [STO(白字でRCL)] [A(白字で(−)]

 

ボタンが多くて探しにくいと思うので、数字や+以外の場所に印をつけています。頑張って探してくださいね。手順通りに進むとこのような画面になるはずです。

 

 

①100+100iを入力。関数電卓で数字を座標として入力したい場合にはXとYをこのように打ち込みます。見慣れないと思いますが、これから何度も出てくるのでいずれ慣れます。

 

 

② [shift] [STO] [A]を入力。これは先ほど打った座標をAというボタンに記録させますよ、という意味です。(STO=ストックですね)

続いてT2も入力します。X=150、Y=200ですね。「−(マイナス)」の打ち方ですが、÷の下にあるのは引き算で使うボタンです。

数字を負の数にする場合は「(−)」のボタンです。先ほどの「A」と同じ位置にあります。

 

[(-)] [150] [+] [200] [i(白字でENG)] [shift] [STO(白字でRCL)] [B(白字で° ′ ″)]

 

※ [i] は[ON]の二つ下にあります 。私はよく使うので赤いシールを貼ってます。Bに記録できたら[CA]のボタンを押して初期画面に戻ります。

ちゃんと記録されたのかを確認したい

さて、現在、関数電卓には2つの座標が記録されているはずですね。

AにはX=100、Y=100、BにはX=−150、Y=200が保存されているはずです。

上手くできているのかを確認してみます。やり方は2通りあります。

 

 

やり方① [RCL] [A]
やり方② [Alpha]  [A]  [=]

 

下の画像のように表示されれば成功です。

AにはX=100,Y=100が入力されているよ~という表示ですね。Bも同様の方法で表示できます。やり方はどちらでも良いです。

 

RCLはおそらく「recall(リコール)」、つまり思い出すという意味ですね。Alphaについては次で解説します。

(補足)ShiftやAlphaについて

関数電卓は一つのボタンにたくさんの機能が割り振られています。

電卓の左上にShiftとAlphaというボタンがありますね。

ShiftはオレンジAlphaは青色で印字されています。それぞれのボタンが確認できたら他のボタンを見て下さい。

例えば先ほど押した[° ′ ″]と書かれたボタンですが、白字では「° ′ ″」と書かれていますが、その上に青字で「B」と書いてありますね。

これはAlphaを押した直後に「° ′ ″」のボタンを押せば、Bという機能を使いますよ、という意味です。

また、Bの隣にはPfactという文字もありますね。

オレンジに対応しているのはShiftでした。

なので、Shiftを入力した後に「° ′ ″」のボタンを押せば、Pfactの機能を使うことができるわけです。

関数電卓は多機能なので限られたボタンにたくさんの機能を搭載するための工夫ですね。

[F-789SG]でメモリーできるボタンはどこ?

この関数電卓はとにかくメモリーの数が多いです。

A~F+X+Y+M、あとは0~9のボタンに数値を記録することができます。

補足ですが、Mに限ってはちょっと使い方が特殊です。先ほど解説したように

[shift] [STO(白字でRCL)] [M+]

で記録することもできますが、単純に[M+]を押すだけでも記録することができます。次のように入力してみて下さい。

[9] [M+]
次に以下のように入力してみてください。
[10] [M+]
今、Mのボタンには9+10=19の数字が記録されています。
このように、数字→[M+]と押せば入力した数字がどんどん足し算されていくわけです。
先ほど解説したようにMに記録された値を確認してみましょう。19.00と表示されていれば正解です。
[RCL] [M+]
ところで、 [M+]の左上にはオレンジでM-と書いてありますね。
これは数字→Shift→[M+]と押せば、入力した数字がマイナスされるということです。以下のように入力してみて下さい。
[3] [shift] [M+]
これで先ほどMに記録した19から3を引いた数字がMに記録されました。つまり16ですね。確認してみましょう。
[RCL] [M+]
16.00と表示されていますか?この機能はたまに使うので覚えておくと便利ですよ。それほど頻繁には使いませんが…。

数字にメモリーした時の表示方法

先ほど、この関数電卓は数字にもメモリー機能があると言いました。実際にやってみましょう。

[100] [+] [100] [i(白字でENG)] [shift] [STO(白字でRCL)] [1]
今、「1」のボタンには(100,100)の座標が登録されています。
この数字を呼び出してみます。まずはCAを押して初期画面に戻ってください。
メモリーの呼び出し方は覚えていますか?
やり方① [RCL] [A]
やり方② [Alpha]  [A]  [=]
これですね。ここで注意点です。
アルファベットに記録した座標は①の方法でも②の方法でも呼び出すことができますが、数字に記録した座標は①の方法でしか呼び出せません。
実際にやってみましょう。
[RCL] [1]
100.00+100.00iと表示されていればOKです。
さて、今回は座標入力とメモリーの方法について解説しました。
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