現役調査士が厳選!2026年合格目標 予備校比較

迷っている時間はもったいない。プロが選ぶ「失敗しない3校」はこれです。

比較記事を読む

【土地家屋調査士】過去問だけで合格できる?現役が教える「過去問至上主義」の正しい勉強法

記事内に広告が含まれています。

【土地家屋調査士】過去問だけで合格できる?現役が教える「過去問至上主義」の正しい勉強法

過去問だけで合格できるのか?
  • 「テキストすら不要?とりあえず過去問だけやればいい?」
  • 「演習は過去問だけで足りるのか不安…」
  • 「もう過去問はやった。次に何をすべき?」

土地家屋調査士試験を調べ始めた多くの人が、まずこの疑問にぶつかります。

結論から言います。

土地家屋調査士試験は「過去問だけ」では合格できません。

これは根性論ではなく、試験構造そのものがそうなっているからです。

この記事を書いている人(管理人)
現役の土地家屋調査士・行政書士
完全独学・半年で一発合格(85/100点)
宅建(権利関係満点)・測量士補ほか複数資格保有

私自身、「過去問重視派」で勉強していました。
しかし調査士試験では、それだけでは決定的に足りないことを痛感しました。

この記事で分かること
  • 過去問だけでは合格できない本当の理由
  • 過去問は何年分やるべきか
  • 過去問の限界を超えるために必要な次の一手

【目安】過去問は何年分やるべきか?

「過去問だけで合格は厳しい」という前提でお話ししますが、基礎体力として必要な量は明確にあります。

結論から言うと、最低でも10年分です。

なぜ10年分なのか

土地家屋調査士試験の出題は、数年単位でサイクルしています。

  • 5年分 → 論点が足りない
  • 20年分 → 法改正前の知識が混ざる

このバランスが取れるのが「直近10年分」です。

過去問学習の優先順位
  • レベル1:直近10年分を完璧にする
  • レベル2:平成17年(新不動産登記法)以降を網羅
  • レベル3:余裕があればそれ以前(※法改正注意)

それでも「過去問だけ」で頭打ちになる理由

① 問題文に「慣れているだけ」になる

過去問は周回するほど、サクサク解けるようになります。

しかしそれは、

  • 論点を理解したから
  • 文章を覚えただけ

この2つが混ざっています。

同じ論点でも出し方を変えられた瞬間、「知っているはずなのに解けない」という現象が起きます。

② 択一 → 記述の「本番の流れ」を経験できない

調査士試験は、

  • 択一 → 記述
  • 2時間半ノンストップ

という一連の流れが試されます。

しかし実際の勉強では、

  • 最初は択一だけ
  • 後から記述

という分断学習になりがちです。

「一度解いた過去問を時間制限付きで解けばいいのでは?」
という質問もよく受けますが、これはほぼ意味がありません

初見で最も時間がかかるのは、

  • 問題文の読解
  • 解き方の構築

一度解いた問題では、この時間がゼロになるからです。

③ 「法改正」以前の過去問が足を引っ張る

過去問学習の最大の罠がこれです。

民法・不動産登記法は近年、所有者不明土地問題など大きな改正が続いています。

古い過去問をそのまま覚えると、

「昔は正解、今は不正解」

という知識を刷り込む危険があります。

私の実体験:過去問8年分では足りなかった

私は過去問を8年分ほぼ完璧に仕上げました。

その状態で、メルカリで入手した答練(約10回分)を時間制限付き・自己添削で解いてみました。

結果は、

基準点+2.5点(=1問分)

しかも、時間は全く足りませんでした

時間内に解き切れるようになったのは、答練を5〜6回こなした後です。

それでも、基準点を大きく超えることはほぼありませんでした。

ただ、今振り返ってはっきり言えるのは、

重要なのは「どこで手に入れたか」ではなく、
「初見の問題を、時間制限付きで解く経験ができたか」

この一点です。

過去問を何周しても埋まらない差は、初見対応力でしか埋まりません。

なお、私は当時「完全独学でやり切る」という意地と、正直なところ金銭的な事情から中古答練を使いました。

しかし現在の視点で言えば、最低でも一度は正式な答練・模試を受ける価値はあると断言できます。

結論:過去問は「基礎」、合否を分けるのは次の一手

この記事の結論

  • 過去問は最低10年分がスタートライン
  • 過去問だけでは「初見対応力」が育たない
  • 合否を分けるのは、初見問題を時間内に解く経験
タイトルとURLをコピーしました