土地家屋調査士試験は過去問だけで合格できるの?
模試や答練を受けなくてもいいの?
そんな疑問にお答えします。
どの資格試験でも過去問を攻略することがとても大事です。土地家屋調査士も例外ではありません。
では、過去問だけで試験に合格することはできるのでしょうか?
過去問だけで合格=最初から最後まで過去問のみを使って試験勉強をする・・・という意味だとすると、ほぼ100%不可能です。
ただし、例外もあります。これから詳しく解説します。
私は半年の独学で一発合格をしています。詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。
参考:【土地家屋調査士】半年の独学で合格した勉強方法&スケジュール
択一式なら過去問だけでも合格できる
土地家屋調査士試験は択一式と記述式の問題があります。択一式はその名の通りマーク式の問題です。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
参考:【5分で分かる】土地家屋調査士試験の試験内容《受験経験者が詳しく解説》
択一式は民法の知識があるならば、過去問だけでもおおよそ合格圏内に入ります。10年分を完璧にすれば基準点(足切り点)±2点くらいのレベルにはなれるでしょう。
実際に私の妻は初心者の状態で択一式の過去問にとりかかり、半年後の模試で基準点+2点の点数をとっています。(宅建はすでに取得していた)
ただし、点数を安定させるためには10年分の過去問だけでは足りないです。詳しい学習手順は下記の記事で解説しています。
参考:【土地家屋調査士試験】択一の勉強方法&対策まとめ《半独学がオススメ》
記述式はさすがに無理
一方、記述式は前知識がない状態で解き始めても全く理解できません。
下記に当てはまる人は過去問だけでの合格は100%無理だと思ってください。
- 数学の知識がゼロ
- 土地家屋調査士または測量士の経験や知識がゼロ
- 関数電卓を使ったことがない
- 登記申請書を書いたことがない・見たことがない
- 地積測量図・建物図面などを書いたことがない・見たことがない
- 手書きで図面を書いたことがない
記述式は土地と建物が一題ずつ出題され、どちらも申請書と図面を手書きする必要があります。
いきなり過去問に取り掛かる前にやるべきことが結構多いです。ざっくり説明しておきます。
- 不動産登記法の基礎を習得(択一式の知識でOK)
- 三角定規・関数電卓を使えるスキルを習得
- 計算に必要な公式を覚える
- 図面の書き方を覚える
これらをすべてこなしてから過去問に取り掛からないと手も足も出ないので気をつけてくださいね。
詳しい学習手順は下の記事で解説しています。
模試や答練は必要なのか?
土地家屋調査士試験は割と難しい試験なので資格予備校に通って合格する人が多いです。ただ、基礎学習から実践問題まで予備校を使うと結構費用がかかります。
下記の記事で紹介していますが、基礎から実践まですべて予備校を使った場合の費用はおおよそ30〜40万円ほどです。
一方、基礎学習は自分でやり、実践問題のみを予備校に頼る方法ならば20万円前後で済むことが多いです。模試だけ受験するなら1回1万円程度の出費で済みます。
個人的には10回程度の答練を受けて応用力や時間配分の感覚を掴んだほうが無難だとは思います。
というのも、この試験はとにかく時間が足りません。
ですので、択一式→記述式の一連の流れを時間内に解く練習を何度かやらないと本番で大失敗します。
ですが、土地家屋調査士試験はかなりマイナーな試験なので本番形式の問題が手に入りにくいです。
ですので、答練や模試などを利用するというのが一番効率的な方法になります。
ネットオークションを使う手もある
先ほど、予備校で答練を受けたほうがいいという話をしましたが、私自身は予備校を使わずに完全独学で合格しています。
ただし、メルカリで買った約10回分の答練を自宅で解いて自己採点をしていました。
受講生だったわけではありませんが、予備校の問題を使って演習をしていたのです。
本来の計画では、過去問を解いた段階で一通りの学習を終えるつもりでした。
しかし、実際に10年分の過去問を解いてみると明らかに演習量が足りないと感じました。一問も時間通りに解けなかったのです。
ですが、予備校に通うほどの余裕がなかったため、メルカリで問題を買うという手段を使ったわけです。
私のように運良く問題が手に入るなら同じような手段を使ってもいいと思いますが、そうでないなら、やはり予備校の答練を受けたほうが無難です。
この記事で答練や模試について紹介しているので気になる人はチェックしてください。
今回の記事はここまでです。