
土地家屋調査士試験の口述試験について調べると、
- 面接みたいで不安
- 何を聞かれるの?
- 落ちることはある?(合格率は?)
- 服装はスーツ?
- 待ち時間が長いって本当?
こういった疑問が出てくると思います。
結論から言うと、筆記試験に合格できる学力があるなら、口述試験は過度に怖がらなくて大丈夫です。
緊張して言い回しが下手でも、登記官が質問を言い換えたり、ヒントを出してくれる場面があります(私も実際そうでした)。
この記事では、現役調査士として、口述試験の内容と、当日の流れ(体験談)を中心にまとめます。
【結論】口述試験で一番怖いのは「学力」より「当日事故」
- 筆記合格者なら、多少つまっても基本は大丈夫(誘導もある)
- 不安なら土地家屋調査士法1条・2条だけは丸暗記しておくと楽
- 要注意は遅刻・欠席・持ち物不足・待ち時間の準備不足
口述試験は「対策量」より「当日を事故らない準備」が大事です。特に待ち時間と服装は、想像以上に差が出ます。
土地家屋調査士の口述試験とは?(ざっくり全体像)
口述試験は、筆記試験の合格者のみが受験できます。
雰囲気は「面接」に近いですが、就活のような自己PRを求められる場というより、基本事項を口頭で確認する試験と考える方が実態に合っています。
試験の目的は、専門職として必要な最低限の理解や受け答え、態度を確認することです。
そのため、筆記試験に合格できるレベルの知識がある方なら、過度に身構えなくて大丈夫です。
口述試験は落ちる?合格率は?
口述試験の合格率は、公式には明確な数字が公表されていないため、「何%」と断定はできません。
ただ、一般には筆記試験に合格している時点で基礎力があるため、口述で不合格になるケースは多くないと言われています。
実際、私の周りでも口述で落ちたという話はほとんど聞きません。
もちろん「絶対に落ちない」とは言い切れませんが、心配すべきは学力よりも、次のような当日事故です。
- 遅刻・欠席(これが一番もったいない)
- 受験票・本人確認まわりの不備
- 服装の準備不足(当日に慌てる)
- 待ち時間の過ごし方を用意していない(想像以上に長い)
なお、緊張して言葉が詰まること自体は、過度に心配しなくて大丈夫です。
私自身、受け答えが完璧だったわけではありませんが、登記官が質問を言い換えたり、ヒントを出してくれる場面がありました。
当日の流れ(体験談)
会場は法務局(地方法務局)
口述試験の会場は、法務局または地方法務局です。
筆記試験の合格後に届く口述試験用の案内(受験票)で、会場・集合時間を必ず確認しておきましょう。
順番は「くじ引き」だった(会場により運用は違う可能性あり)
私が受験した会場では、受付後に説明があり、その後受験者全員でくじ引きをして順番を決めました。
順番が決まったら、その順番どおりに席替えをして、自分の番が来るまで待機します。
会場によって運用が多少違う可能性はありますが、少なくとも「行ったらすぐ面接」ではないことが多いと思います。
待ち時間は1時間超えもある(ここが本当にしんどい)
受験者が多い会場で番号が後ろの方になると、待ち時間がかなり長くなります。
私は20番目くらいでしたが、1時間以上待ちました。
そして、この待ち時間で地味につらいのが、スマホなどの電子機器に触れないことです。
「何か見て時間を潰せばいい」と思っていると、ここで詰みます。
私は普段、テキストをPDF化してタブレットで見るタイプで、紙のテキストを一切持っていませんでした。
その結果、待ち時間がひたすら暇で、正直かなり苦痛でした。
この経験から言えるのは、紙で読めるもの(テキスト・本など)を1冊持っていくのが必須ということです。
呼ばれてからの流れ(入室〜着席〜質問)
順番が来ると担当者に呼ばれ、面接室(個室)の前まで案内されます。
「準備ができたらノックして入室してください」と言われるので、深呼吸してノック→「失礼します」で入室。
入室後は一礼し、椅子の横で一礼→着席、という流れでした。
就活面接の型に近いですが、過剰に堅くやる必要はありません。
最低限、失礼にならない振る舞いを意識すれば十分です。
面接官(登記官)の人数・雰囲気
私のときは面接官が2名(男性1名・女性1名)でした。
雰囲気は威圧的というより、淡々と確認していく感じで、必要以上に怖い空気ではありませんでした(もちろん担当者によると思います)。
実際に質問された内容(例)
まず、本人確認として次のような質問がありました。
- 氏名
- 受験番号
- 生年月日
その後、不動産登記法からいくつか質問され、続いて土地家屋調査士法について質問されました。
例えば私は、不動産登記法で「建物表題登記をする場合、所有権証明書となるものを具体的に3つ」といった形で聞かれました。
土地家屋調査士法では、次のように条文ベースで聞かれます。
口述対策で一番コスパがいいのは「土地家屋調査士法1条・2条」
口述試験の準備で、私が「やっておいて良かった」と強く思うのが、土地家屋調査士法の第1条と第2条を丸暗記することです。
この2つは頻出なので、覚えておくと本番がかなり楽になります。
- 土地家屋調査士法 第1条(目的)
- 土地家屋調査士法 第2条(職責)
私のときも実際に聞かれました。
第2条の職責を述べる質問が来たので、条文どおりに答えたところ、面接官から「条文そのままですね」と笑われました。
ただ、笑われたというより「それでOK」という空気です。
むしろ、そのまま言えるなら強いと思ってください。
その他の質問は口述試験対策用の問題集を買って軽く目を通すだけで大丈夫です。
上手く答えられなくても大丈夫?(誘導がある)
結論、多少噛んだり、言い回しが綺麗でなくても問題ありません。
私自身、完璧にスラスラ答えられたわけではありませんが、詰まったときには登記官が質問を言い換えたり、ヒントを出してくれる場面がありました。
例えば「所有権証明書」の具体例が出てこないときに、
「工事業者からもらう書類がありますよね。工事完了…何でしたっけ?」
というように、答えに近いところまで誘導してくれる感じです。
なので、緊張して言葉が止まりそうな方でも、過度に心配しなくて大丈夫です。
直前対策はこれだけで十分(最短メニュー)
口述試験は、筆記合格者なら長時間やり込む必要はありません。
直前は次の3つに絞るのが現実的です。
- 調査士法1条・2条を丸暗記(聞かれたら得点源)
- 口述対策集の定番質問を声に出して答える
- 当日の段取り(集合時間・持ち物・服装・待ち時間対策)を固める
服装はスーツ?(結論:スーツが無難。前夜に試着必須)
服装は、基本はスーツが無難です。会場の雰囲気的にも、スーツの方が安心です。
そしてここは実体験ですが、普段スーツを着ない方ほど、事前に必ず試着しておいた方がいいです。
私は前夜にクローゼットから出して着てみたら、サイズがパツパツでジャケットのボタンが閉まりませんでした。
当日は無理やり着ましたが、余計なストレスになります。
口述試験は、試験内容以上に「当日を落ち着いて迎えられるか」が大事です。
服装も、その準備の一部だと思ってください。
持ち物(最低限+待ち時間対策)
最低限、次は持っていきましょう。
- 受験票
- 筆記用具(ボールペン含む)
- ハンカチ・ティッシュ
- 飲み物
そして、個人的に強くおすすめしたいのが待ち時間用の「紙で読めるもの」です。
電子機器が使えないので、紙のテキストや本が1冊あるだけで体感がまったく違います。
- スマホ等の電子機器は触れない前提で考える
- 紙のテキスト/本を1冊持っていく(1時間超え対策)
よくある質問(FAQ)
Q.口述試験は何を聞かれますか?(内容)
本人確認の後、条文や手続、用語など「筆記試験に合格しているなら理解しているはずの範囲」から聞かれることが多いです。
Q.口述試験で落ちることはありますか?
注意すべきは学力より、遅刻・欠席・当日の準備不足などの「事故」です。受け答えが多少詰まっても、質問の言い換えやヒントが出ることがあります。
Q.口述対策は何をやればいいですか?
やり過ぎるより「当日を事故らない準備(服装・持ち物・待ち時間対策)」に時間を使う方が効きます。
Q.服装はスーツ必須ですか?
会場の雰囲気的にもスーツの方が安心です。普段スーツを着ない方ほど、事前に試着して「着られる状態か」を確認しておきましょう。
Q.待ち時間は何をして過ごせばいいですか?スマホは使えますか?
紙のテキストや本など「紙で読めるもの」を1冊持っていくのがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
口述試験は「知識の詰め込み」より、「当日を事故らない準備」が効きます。
筆記に受かったあなたなら大丈夫です。落ち着いて行ってきてください。

