【経験者が解説】土地家屋調査士と宅建の難易度を比較してみた

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宅建と土地家屋調査士ってどっちが難しいの?経験者の感想を聞きたい!

そんな疑問にお答えします。

この記事で分かること

  • 土地家屋調査士の方が難しい理由
  • 両方の資格を持っている筆者の実体験
  • 宅建を持っている方が土地家屋調査士として稼げるか

宅建は受験者が多いのでネットで調べればたくさんの情報が出てきますが、土地家屋調査士はマイナーなのであまり情報がありません。

そんなわけで、難易度について丁寧に解説しているサイトがほとんど無いので私が解説します。

「ところでお前誰やねん」というツッコミを受けそうなので自己紹介をしておきます。

ケン
ケン

私は現役の土地家屋調査士です。

20代で宅建、30代で土地家屋調査士を取りました。

どちらも一発合格です。

ということで今回は宅建と土地家屋調査士試験の難易度を比較していきます。

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土地家屋調査士と宅建の難易度を比較してみよう

【結論】土地家屋調査士の方が難しい

いきなり結論ですが、宅建よりも土地家屋調査士の方が明らかに難しいです。理由は3つあります。

土地家屋調査士の方が難しい理由

宅建には記述式の問題がない

宅建には択一式の問題しか出ません。択一式というのはマーク式の問題ですね。

それに比べて土地家屋調査士の試験では択一式の問題と記述式の問題があります。

宅建は過去問の暗記をすれば受かりますが、土地家屋調査士の場合はそうはいきません。

記述式の問題では数学的な計算スキルと図面を書くスキルが必要です。

計算では高校1年生の授業で習うような公式を使います。数学が苦手な人にとっては鬼門ですね。

極端な話、宅建はちょっと記憶があやふやでも当てずっぽうでマークすれば受かる可能性がありますよね。

ですが、土地家屋調査士の場合は記述があるので当てずっぽうなんてほぼ100%無理ですね。

これが宅建よりも土地家屋調査士の方が難しい理由のひとつ目です。

試験の内容についてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

土地家屋調査士試験の近年の傾向まとめ【出題内容など】

宅建は問題の難易度が低め

そもそも宅建の問題は内容が易しめです。

合格率は20%程度なのでちょっと難しそうなイメージがありますが、そんなことはないです。

落ちる人は運が悪いか単純に勉強していないかのどちらかです。

宅建の試験は法律の知識が全くない人でも1~3ヵ月の勉強期間でも受かりますよ。

それに比べて土地家屋調査士の試験はかなり専門的な知識が必要になります。

また、暗記する量も宅建とは桁違いです。

法律の知識が全くない人なら1年は勉強しないと合格は無理です。

宅建は市販のテキストが多い

宅建は受験者の数がとても多いですね。毎年22万人以上が受験をしています。

それに比べて土地家屋調査士はたったの4500人。宅建の1/50程度の受験者しかいません。

宅建の方が知名度も高いし、就職の有利というイメージが強いので世間の人気は高めです。

こういう人気の試験は市販のテキストがたくさん売られています。

それに対して土地家屋調査士のテキストは市販ではほとんど売っていません。

宅建に比べて圧倒的に情報量が少ない・・・。

予備校に通うなら良いですが、独学するとなるとかなり苦労することになります。(実体験)

テキストが豊富な資格試験は試験対策がしやすいので受かりやすい傾向にあります。

宅建と土地家屋調査士もこの傾向に当てはまりますね。

実体験を語る

私は宅建と土地家屋調査士のどちらの資格も持っていますが、どう考えても土地家屋調査士の方が難しかったですね。ちなみに私の経験的にはこんな感じ。

  • 勉強期間・・・宅建:1ヵ月、土地家屋調査士:半年
  • 1日の勉強時間・・・宅建:2~4時間、土地家屋調査士:5~10時間くらい
  • 受験回数・・・どちらも1回
  • 体感的な難易度・・・宅建:楽勝、土地家屋調査士→半年で受かったのが奇跡レベル

ちなみに私の妻も宅建・土地家屋調査士のどちらにも一発合格しています。彼女の経験談も聞いてみました。

  • 勉強期間・・・宅建:3ヵ月、土地家屋調査士・・・1年
  • 1日の勉強時間・・・宅建:2時間、土地家屋調査士・・・5~6時間
  • 受験回数・・・どちらも1回
  • 体感的な難易度・・・宅建はただの暗記。正直誰でも受かると思う。土地家屋調査士は暗記が完璧でも計算でコケたら終わる。100%土地家屋調査士の方が難しい

こんな感じです。

数字で難易度を言えば宅建が1とすると土地家屋調査士は5くらいですかね。

人によって難易度の感じ方は違うと思いますが、試験の内容や合格率などを見ても土地家屋調査士の方が難しいのは明らかですね。

宅建と土地家屋調査士の両方を取るべき?

私もそうですが、宅建と土地家屋調査士の両方を持っている人は結構多いです。

平成30年に発刊された土地家屋調査士白書を見ると新人研修を受けた土地家屋調査士の20%近くが宅建の資格を保有していると回答しています。

どちらも不動産に関係する資格なので土木関係の企業に就職を考えている人に人気ですね。

あと、両方持っておけば交友関係がかなり広くなるので営業がしやすいというメリットがあります。

将来的に独立を考えているならダブルライセンスを狙ってもいいですね。

念のため言っておきますが、宅建を取得しても土地家屋調査士の午前の部の免除は受けられません。

《合格者の99%はやってる》土地家屋調査士試験の午前の部を免除する方法

ですが、宅建の法律は結構易しめなので初めて法律系の資格を取る人にとっては良い練習になると思います。

土地家屋調査士に興味がある人にオススメの記事

土地家屋調査士は宅建よりも難しいですが、予備校やテキストを上手く利用すれば半年~1年以内に合格することが可能です。

独学での勉強に自信がない方は予備校を使いましょう。通信だったら月に1万円ちょっとで受講できます。

参考:【土地家屋調査士】独学で合格した私が予備校をオススメする理由

下の記事では予備校について詳しく解説しています。

2025年|土地家屋調査士|通信講座・通学講座を徹底比較
土地家屋調査士試験を受験する人向けの予備校紹介です。かなり詳しく解説しています。
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