土地家屋調査士試験は昔の方が難しかった?それとも今の方が難しい?
そんな疑問にお答えします。
これよく聞きますよね~。
「土地家屋調査士試験は昔の方が難しかった説」
私の周りにも「難関時代に受かった俺SUGEEE」って思ってるベテラン調査士がいました。
「今は試験が簡単なんだから俺らと一緒にすんな!」ってことですかね?
こういう人は新人調査士にマウンティングしてくるのでめちゃくちゃウザイですね。
ところで、そろそろ「お前は何者だよ」という読者の声が聞こえてきそうなので軽く自己紹介をしておきます。
この記事を書いている私は現役の土地家屋調査士です。半年の独学で試験に一発合格しています。
独学なので試験についての情報は可能な限り集めました。
もちろんたくさん過去問を解いたし、予備校講師の分析などもしっかり調べました。
そんな私が出した結論は・・・
以上です。ということで、結論はもう出てしまったのですが、ここで記事を終わらせてしまうのはもったいないので、昔の試験の方が難しかったと言われる理由を3つご紹介します。
昔は難しかったと言われる理由
- 使いやすい筆記用具が無かった
- 試験に関する情報が少なかった
- 関数電卓の使い方が変わった
使いやすい筆記用具が無かった
私は図面を書く際にはZEBRAのDelguardのシャーペンを使っていました。
詳しくは道具紹介のページに書いていますが、0.3mmのシャーペンの割にはかなり折れにくい仕様になっています。
参考:【まとめ】土地家屋調査士試験の勉強が10倍はかどるオススメの道具たち
また、最近のボールペンはゲルインクと言う水性と油性の中間のような性質を持った商品が多数販売されています。
このゲルインクがめちゃくちゃ書きやすいんですよね~!
水性のように滑らかに書けるのですが、滲みがなく乾くのがとても速いのです。
ネット上には土地家屋調査士試験についての情報サイトがいくつか存在しますが、少し古いサイトでは油性のボールペンを紹介しているところがあります。
あれは参考にしない方が良いですよ。情報が古いので。
油性のボールペンは書き始めにかすれがあるのでシャーペンで下書きした上から線を引くのは不向きです。
書けてると思っている箇所にインクがのっていない事が多々あります。
その点、ゲルインクのペンはシャーペンの上でもかすれや滲みが起こりにくく、とても図面が書きやすくなっています。
消しゴムや蛍光ペン、三角定規なども同様で、時代が進むにつれてより使いやすく進化したものが多数登場しています。
こんな感じで使いやすい道具が増えたんだから今の方が簡単だろ!と主張してくる人がいるわけです。
試験に関する情報が少なかった
現在はスマホを一人一台持つ時代ですね。
ネットの普及に伴って、土地家屋調査士試験に関する情報も手に入れやすくなりました。
今このページを読んでいるあなたも試験の情報が欲しくてこのサイトにたどり着いたのだと思います。
では、ネットが普及する前はどのように情報収集をしていたのでしょう?
10年以上前に試験を受けた先輩達に聞いたところ、「同業者から聞く」「予備校(スクール)に通って講師に質問する」という答えが大半でした。
今ほど簡単に情報を得られる時代ではなかったわけです。
模試などは昔からあったようですが、受験者同士のコミュニケーションをとるなら予備校に通うことは必須だったようです。
情報が手に入りにくいから試験の攻略がしにくかった・・・こじ付け感が否めませんが、納得できるレベルではあります。
関数電卓の使い方が変わった
現在発売されている関数電卓には「複素数」というとても便利な機能が搭載されています。
この機能を使えば従来の複雑な計算をとても簡単に解くことができます。
参考:【土地家屋調査士】複素数を使って最短で試験に合格する方法|F-789SG-SL(キャノン)
従来の計算法と比較すると労力も計算時間も半分以下になるんじゃないですかね?
この機能は昔は無かったようで、受験者は一生懸命複雑な計算をしていたわけです。(もしかしたら知らなかっただけかも?)
この「複素数」の話をすると昔の試験を受けた人たちに驚かれます。
「こんなに便利な機能があるのか!」「チート乙」みたいな(笑)
複素数という機能がいつ頃から普及したのかはよく分からないのですが、私が知る限り10年前に受験した先輩はこの機能を知りませんでした。
「複素数が使えることで計算が簡単になった=試験も簡単になったはず」というのが彼らの主張ですね。
昔の方が難しい=勘違い乙
ここまで「昔の方が難しかった説」の根拠を3つ紹介しました。まぁ、彼らの主張は理解できなくもないですね。
でも私は冒頭でも言った通り今も昔も難易度に差はないと思っています。
確かに筆記用具の性能向上や情報の集めやすさや計算方法の簡略化などは本当の話です。
ですが!!!
時代の変化に伴って試験の内容も変わっていますからね?
出題者側もバカじゃないので従来通りの問題を出したら余裕で解答されることくらい分かっています。
なので問題量を増やしたり、計算を複雑化するなどして試験の難易度を一定に保つように努力しているのです。
そうじゃないなら土地家屋調査士=難しいという世間のイメージはとっくに消えてますよね。
今の方が便利な世の中になったからといって試験の難易度も下がったというのはあまりにも短絡的だと思いますね~。
今も昔も正しく勉強できる人は合格するし、そうじゃない人は不合格ってことですね。(ドヤ顔w
今回の記事はここまでです。では!
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