
【こんな不安はありませんか?】
- 測量なんてやったことない…未経験でも大丈夫?
- 不動産の法律用語が宇宙語に見える
- ギャンブル合格ではなく、確実に受かりたい
- ただし「戦略なしの根性論」は失敗する
- 弱点(数学・集中力)を前提にした対策が必須
- 遠回りしたくない人は「部分的な予備校利用」が最短
夫(ケン)は半年で合格しましたが、それは私が1年かけて作った「合格のレール」の上を走ったからです。
この記事では、数学嫌いの私が、1年かけて「弱点をカバーし、確実に合格する」ために実践したロードマップを公開します。
こんにちは、まいこです。
現在は夫の事務所でバリバリ図面を描いていますが、受験前の私は「土地家屋調査士ってなに?」というレベルのフリーターでした。
そんな私でも、1年じっくり腰を据えて対策した結果、択一式満点(50/50点)、記述式も高得点で合格できました。
でも、これだけは言わせてください。
私は天才タイプではありません。むしろ「数学大嫌い」で「ケアレスミスの常習犯」です。
だからこそ、自分の弱さをカバーするための「戦略」が必要でした。
この記事では、凡人が確実に受かるための泥臭いプロセスを全て公開します。
【この記事で分かること】
- 「桃太郎理論」で挑む、択一満点のメンタル術
- Casioの本でCanonを解読した「関数電卓」の苦行
- 集中力が切れるから生まれた「省エネ解法」の真実
1年独学はどんな人に向いている?
- 未経験・文系・数学が苦手な人
- 短期合格より「確実性」を重視する人
- 生活リズムが不規則な社会人・主婦
※夫(ケン)の「半年合格」のドキュメンタリーはこちら。
私の戦略をどう「時短」にアレンジしたかが分かります。
参考: 5月スタートで一発合格。妻の指導で実践した「戦略的独学」の全貌
【ロードマップ】1年で「完璧」に仕上げるスケジュール
これが私が実践した「1年合格ロードマップ」です。
独学は予定通りに進まないことが多いので、バッファ(余裕)を持たせることが重要です。
| 秋〜冬 (10月-1月) |
【基礎脳を作る】 択一式の過去問をひたすら読む。法律用語のシャワーを浴びる時期。 |
| 冬〜春 (2月-4月) |
【独学の壁】 記述式の基礎(作図・関数電卓)を習得。 ※ここが一番キツイ |
| 初夏 (5月-6月) |
【実戦練習】 記述式過去問(8年分)に着手。 択一の総復習。 |
| 夏〜直前 (7月-10月) |
【仕上げ】 「桃太郎理論」に基づき、予備校の答練(模試)でレベルを上げる。 |
【秋〜冬】「宇宙語」との戦い
勉強時間:1日 2~4時間
最初の3〜4ヶ月は、記述式(計算・作図)には一切触れません。
択一式の過去問をひたすら読み込みますが、最初は本当に意味不明です。
不動産登記法は「体育会系のノリ」で乗り切る
「分筆」「合筆」「地役権」……。
普段の生活では絶対に使わない言葉(宇宙語)がいきなり出てきます。
予備校なら丁寧にステップアップしてくれますが、独学にはそれがありません。
いきなり過去問という「荒行」から入るので、最初は「理解できなくて当たり前。とりあえず10周して言葉に慣れる」という体育会系のノリが必要です。
ここでお金をケチるなら、その分「100倍の気合い」を入れてください。
民法は絶対に捨てるな
半年計画の夫は「民法は捨てろ」と言いますが、1年計画なら捨ててはいけません。
例年3問(7.5点)も出るので、ここを落とすと痛すぎます。
私の当時の民法レベルは「宅建+α(漫画の知識に毛が生えた程度)」でしたが、過去問レベルの典型論点だけは絶対に落とさないように基礎を固めました。
参考: 知識量じゃ勝てない。択一満点の妻が教える「軸肢」テクニック
【冬〜春】数学嫌いと関数電卓の苦行
勉強時間:1日 5時間以上
2月に入り、記述式の勉強を始めましたが……ここが地獄でした。
「解説が分かる」と「解ける」は違う
私はバリバリの文系で、夫以上に数学が大嫌いです。
テキストの解説を読めば「ふむふむ、なるほど」と理解はできます。でも、いざ自分で解こうとすると手が止まるのです。
「理解できる」と「制限時間内に使いこなせる」の間には、巨大な壁があります。
私はその壁を越えるために、何度も何度も同じ問題を解いて、理屈ではなく「体の反応」として刷り込ませました。
Casioの本でCanonを解読した日々
さらに辛かったのが関数電卓です。
私はCanonの「F-789SG」を使っていましたが、当時はCanon用の解説本なんてありませんでした。
どうしたかというと、「Casio用の解説本を読みながら、それを脳内でCanonの操作に変換してボタンを探す」という苦行をしていました。
完全に手探りです。この作業だけで数週間を無駄にしました。
私が遠回りした「操作の解読」を、1記事にまとめました。
参考:【F-789SG】関数電卓の使い方完全ガイド
作図は「パズル」だった
作図も同様です。
ネットの断片的な情報と、紙のテキストをパズルのように組み合わせて、なんとか自己流のスタイルを作りました。
これも非常に効率が悪かったです。
もし今やり直すなら、この「作図」と「計算」の部分だけは、迷わず予備校(アガルート)の講座を買います。
プロが体系化したノウハウを買うことは、独学の弱点を補う最強の投資だからです。
参考: 記述式対策|「3つの壁(計算・申請書・作図)」の壊し方
【夏〜直前】「桃太郎理論」で満点を狙う
「桃太郎理論」とは?
私が勝手に名付けた「桃太郎理論」とは、
「本試験を、自分よりはるかに下のレベルに見える状態まで引き上げる戦略」です。
なぜ私が「満点」にこだわったのか。
それは、私が「集中力が切れやすく、ケアレスミスが多いタイプ」だったからです。
「自分より下の文章」なら読める
学生時代、現代文の先生に言われた言葉が忘れられません。
本試験と同じレベルで練習していては、本番の緊張感の中で必ずミスをします。
だからこそ、「本試験が桃太郎に見えるレベル(本試験+α)」まで自分を引き上げる必要がありました。
「答練」は必須の投資
そのレベルに行くには、過去問だけでは足りません。
私は東京法経学院の「実践答練」を解きまくりました。
正直、金欠だったのでメルカリで買った中古品を夫と回し読みしていましたが……(笑)
当時は「ここまで独学できたのに、今更予備校に課金するのは負けだ!」という謎のプライドもありました。
でも今思えば、最新の法改正や添削のリスクを考えれば、素直に正規の答練を受けるべきでした。
【本試験の結果】
- 択一:50点(満点)
- 記述:40点
- 合計:90点 / 100点
この点数は、才能ではなく「自分の弱さ(ミスしやすさ)」を認め、それをカバーするために準備レベルを引き上げた結果です。
【結論】1年合格の「賢い」プラン
私は完全独学で合格しましたが、それは「情報収集」や「ツールの解読」に膨大な時間を使ったからです。
もしあなたが、私のように遠回りをしたくないなら、最初から「完成されたレール」に乗ることをおすすめします。
まいこ流:賢い1年合格プラン
- スケジュール: 余裕を持って組む(社会人は必ず崩れるから)
- 隙間時間: 申請書暗記と択一は「隙間」にねじ込む
- 机に向かう時間: 計算と作図に全振りする
- ツール: 記述式の基礎だけは予備校動画で「時短」する
※私は「最初から予備校に入るべき」とは思っていません。 ただし、独学で遠回りする時間を減らしたい人にとって、 予備校は「ズル」ではなく「合理的な選択」だと思っています。
特にアガルートには「合格したら全額返金」という制度があります。
独学のプライドを捨てて、「受かればタダ」という制度を賢く利用するのも、立派な戦略の一つです。
アガルートなら「初日」に手に入ります
よくある質問(FAQ)
Q.女性でも土地家屋調査士になれますか?
現場作業は体力が必要ですが、今の測量機器は軽量化されています。むしろ、境界立ち会いなどのコミュニケーション業務や、緻密な図面作成において、女性のきめ細やかさは大きな武器になります。
Q.数学が苦手でも1年で間に合いますか?
私も数学は大嫌いです。「理解できる」と「解ける」は別物なので、とにかく反復して指に覚え込ませました。「数学」というより「電卓の操作ゲーム」だと思えば乗り切れます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
1年あれば、人は未経験からプロになれます。応援しています!

