土地家屋調査士試験がどのように行われるのかを知りたい・・・。当日失敗するのが怖い・・・
初めて試験を受ける人は試験当日のイメージがしづらいですね。そのせいで緊張感も増してしまいます。
そんな緊張しやすいあなたに朗報です。
緊張はイメージトレーニング(イメトレ)をすることで解消できるという研究結果があります。
本番のイメージをあらかじめ脳に伝えることで試験当日に最高のパフォーマンスで試験を受けることができるのです。
実際にプロのアスリートでも本番前にはイメトレをしてメンタルの状態を整えるそうです。
これを使わない手はありません。
この記事を書いている私は現役の調査士です。
当たり前ですが、試験の経験者です。
今回は私が実際に体験した試験当日の流れについてご紹介していきます。
【体験談】土地家屋調査士試験の当日の流れ
会場へ向かう
試験会場はどこ?
まずは試験会場へ向かいます。
試験会場は地域ごとに決まっているので全ての都道府県で行われているわけではないです。
試験会場は指定されており、東京、大阪、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松の9か所です。
これら以外の場所に住んでいる人たちは県外で受験することになりますね。
具体的にどこで実施されるのかは受験票に書いてあります。
県外で受験する人は試験会場の近くのホテルを予約しておく必要があります。
コンサートの日程とかぶった時なんかはホテルの予約がいっぱいになるので、受験票が手に入ったらすぐに予約をしたほうがいいです。
会場入りの時間
最低でも試験開始の1時間前には会場入りしたほうがいいです。
土地家屋調査士試験は例年13時から始まるので最低でも12時には到着しておきたいです。
注意点ですが、試験は13時からスタートですが、集合時間は12時30分です。
12時30分~13時までの間に問題を配ったり、受験票を確認したりするので13時ピッタリに到着しないように気を付けてくださいね。
教室を探す
目的の会場に到着したら自分が受験する教室を探す必要があります。
だいたいは校舎の入口や正門にデカデカと書いてあります。
受験番号によって校舎が違う可能性があるので気を付けて下さい。
目立つところに案内があるので自分の番号を探して向かいます。
自分の席を探す
教室が見つかったら自分が受ける席を探します。
教室の入り口や正面の黒板に席順が書いてある案内が貼ってあります。
その案内に自分の受験番号が書いてあるのでその席を探します。
机の上にも受験番号が印刷された紙が貼ってるので落ち着いて探せば間違えません。
ちなみに私が受けた会場では、1つの教室に50人くらいの受験者が入っていました。
大学入試センター試験みたいに、でかい教室に300人くらい入れて受けるのかな?と思っていたのですが違いましたね。
試験開始前に着席(30分前)
先ほども言ったとおり、試験は13時からスタートですが、集合時間は12時30分です。
これマジで注意してください。
12時30分にはみんな席について試験の説明を受けています。
私が受験した時にも12時30分を過ぎてから教室に入ってきた人が2人ほどいましたが、すごく気まずい雰囲気でした。
みんな緊張しているので殺気立っていますからね(笑)
これから試験を受けるのに遅刻してしまったら余計に緊張してしまいます。
余裕を持って会場入りしてください。
試験開始前には試験の注意点などを説明されます。カンニングだめだよ~とかトイレに行きたい時には~とか、そんな説明です。
受験票の確認、関数電卓の検査
開始前に受験票の確認と関数電卓の検査があります。
もしも受験票を忘れた場合は応急処置がされたはず・・・。
会場にある総合案内みたいなところに行けば簡易的な受験票が発行されたと思います。
関数電卓の検査は試験で許可されているものかどうかを型番を見ながらチェックされます。
試験で使える関数電卓の一覧は土地家屋調査士試験の概要に書いてあるので気になる方はチェックしてください。
問題用紙と解答用紙が配られる
次に問題用紙と解答用紙が配られます。解答用紙には自分の名前や受験番号を書きます。
土地家屋調査士試験は択一式と記述式の解答用紙が別々ですが、択一は鉛筆、記述はボールペンで記入をしないといけません。
試験官からの説明がありますが、緊張して聞き逃してしまうと間違った方法で記入してしまう可能性もあるので、あらかじめ覚えておくといいかもしれないです。
ちなみに私は記述式の解答用紙に名前の記入をした記憶がありません(笑)
ちゃんとボールペンで書いたかどうかを覚えていなかったので、合格発表までめっちゃ不安でした。
一応合格しているのできちんと書いていたみたいですが(笑)
成績通知を希望すれば合格発表の後に成績表が郵送されてきます。その案内も試験開始前にされます。
あと、試験問題に誤字や訂正がある時はこの時間で案内があります。私が受験した年には大きな訂正があったので試験開始後に5分間の訂正の時間がありました。
試験終了時間も5分間延長です。こういうアクシデントが発生する場合もあるので気持ちに余裕を持って試験を受けた方がいいですね。
試験開始
13時になるといよいよ試験開始です。試験時間は2時間半です。
マジで時間が足りない。私は「択一 → 建物 → 土地」の順番で解きました。
択一は25分くらいで解き終えましたが建物に手こずってしまったので、結局時間がギリギリでしたね…
Q&A
ここまでは試験の大まかな流れを説明しました。ここからはその他の質問に答えていきますね。
試験中にトイレに行ってもいい?
手を挙げて「トイレ行きたいです!」って言えば試験官の立ち合いのもとで行けます。
個室の前まで一緒に行って、用を足している間は試験官は外で待っています。
どうしても我慢できない時にはこの手を使うしかないです。
ですが、トイレに行ってから試験会場に戻ってくるまでには最低でも5分はかかります。
この5分のせいで解答時間が足りなくなる可能性があるので試験開始前に行っておいたほうがいいです。
喫煙所はある?
試験会場の場所によりますが、大学のキャンパスだったらある可能性大です。
私も当時は喫煙者だったので試験が終わった後に大学に備え付けてある喫煙所でタバコを吸いました。
調査士試験はオジサンが多いので喫煙者も多いです。私が一服している間にも20人くらいの人が出入りしていましたね。
トイレは混む?
男子トイレはめっちゃ混みます。試験開始直前と終了後はだいたい行列です。
逆に女子トイレはガラガラです。男性の受験生が多いからですね。
問題は持って帰ってもいい?
持ち帰りOKです。自己採点ができるので択一は自分の答えをメモった方が良いです。
記述式の問題もメモできる場所は問題に書き込んだ方がいいですよ。(図面はさすがに無理ですが・・・)
だいたい試験当日の夜には解答速報が出るので、ざっくりとした採点はできます。
車で行ってもいい?
私は会場周辺の地理に詳しかったので車で行きました。
絶対に空いている駐車場を知っていたからです。
ですが、たいていの人は初めて行く場所に試験会場があると思うので公共交通機関で行った方が良いです。
どこも満車だったらマジで詰みます。
耳栓は使ってもいい?
ダメです。受験票にも耳栓の使用は禁止!って書いてあります。
騒音があると集中できないという人は日ごろから集中力を高めるトレーニングをしたほうがいいです。
今回の記事はここまでです。おおまかな試験の流れは分かりましたか。試験当日のイメトレをしておけば少しは緊張がほぐれると思います。
具体的な試験内容についてはこちらに書いています。
→【5分で分かる】土地家屋調査士試験の試験内容《受験経験者が詳しく解説》
当日の持ち物チェックはこちら。