土地家屋調査士|未経験者が1000万円稼いだ方法

土地家屋調査士って本当に儲かるの?どれくらい稼げる?

そんな疑問にお答えします。

私は2018年に半年の独学で試験に合格し、その後すぐに土地家屋調査士の登録→独立をしています。

私の勉強法については下記を参照。

【土地家屋調査士】半年の独学で合格した勉強方法&スケジュール
5月から勉強を始めて合格した私の記録です。勉強期間は約半年。廃人レベルで頑張れば受かります。

そんな私ですが、土地家屋調査士として独立開業をして丸5年が経ちました。

全くの初心者から土地家屋調査士になったわけですが、今回は下記についてお話ししようと思います。

この記事で分かること

  • いくら稼げるのか?
  • 仕事はどれくらいやるのか
  • 稼ぐための具体的なアドバイス
  • 土地家屋調査士はいくら稼げるのか?
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雇われの場合

他所の事務所で雇われ調査士や測量士として働くならば、年収は350〜400万円程度であることが多いです。

仕事が多い都市部では手取り30〜40万円程度ならば割と稼げている方でしょうか。(個々のスキルや場所にもよる)

土地家屋調査士はまあまあ忙しい職業ですが、雇われの土地家屋調査士のままだと年収を上げるのに時間がかかります。

自分で仕事を持って来れるとか、大手の事務所で役職がつく場合を除いて、中々給料アップにはなりませんね。

独立した場合

独立開業した土地家屋調査士ならば、自分が頑張った分だけ収入がアップします。

具体的に私の例を挙げます。

土地家屋調査士の売上

  • 1年目(半年):300万円
  • 2年目:700万円
  • 3〜5年目:1000万円

私の場合、コロナ禍で稼げなくなることもなく、年々売上が上がっています。

元々、他業種の士業として独立していたため、その伝手を使って仕事を増やしていった感じですね。

この数字をどのように感じるかは人それぞれですが、1人でやっている事務所としては、まあまあ稼げている方ではないかと思います。

仕事量はどれくらい?

私の事務所は人を雇っていないため、仕事は私1人でこなしています。

現場作業で人手が足りない時は知り合いに協力してもらって、日当を払っていますね。

具体的な仕事量ですが、月ベースでいうと

  • 確定測量 3件
  • 建物の登記 1〜2件
  • 土地の登記 1〜2件
  • 現況測量 0〜1件

おおむね上記のような感じです。

これに経理などの事務作業を余裕がある時にやっています。

電話は多い日では20件以上かかってくることもあります。

朝9時から夜中1時まで仕事をすることもあります。(繁忙期)

件数だけで見れば大したことがなさそうですご、実際にこなしてみると結構忙しいです。

稼ぐためのアドバイス

価格を下げすぎない

事務所によってはハウスメーカーや銀行から多くの仕事を回してもらう代わりに、測量費用や登記費用を安くする所があります。

このやり方が間違っているとは言いませんが、個人の事務所で薄利多売をするのはかなりキツイと思います。

特に測量や現場作業が多くなると時間的にも体力的にも苦しくなります。

働いている割に稼げていない調査士は価格を安くしすぎているパターンが多いです。

私自身は普通より高めの見積もりを出すことも多いですが、その分、早くて丁寧な仕事を心がけているのでリピーターも多数います。

中には「そんなこと言われても仕事をくれる相手に強く出られない」という人がいると思います。

はっきり言いますが、それは少数の元請け(依頼人)に依存しすぎていますし、他の依頼人を捕まえられない営業力の問題です。

交友関係を広げる

独立開業するならば、交友関係は間違いなく必要です。

同業者の飲み会やゴルフなどには積極的に参加しましょう。

一見すると仕事相手にならないパターンでも、いつどこで仕事に繋がるかは分かりません。

人との関わりは広げておいた方が間違いなく役に立ちます。

コミュ障の人はそもそも土地家屋調査士として独立開業しないほうがいいです。

どこかで雇われましょうね。

土地家屋調査士は1人でコツコツと仕事をするだけでなく、隣地との立会や依頼人との打ち合わせなどで話をする場面が多くあります。

コミュ障にはそもそも向いていない職業なのです。

コミュ障には無理かも!?土地家屋調査士になるために必要な条件
土地家屋調査士になるのに必要な能力を解説しています。これから転職を考えている人は自分に適性があるかを確認しておきましょう。

リピーターを増やす

当たり前ですが、毎回、新規の依頼人を探してくるのは大変です。

ですので、次の依頼も自分に回してもらえるように工夫する必要があります。

大手の事務所などは銀行や大手のハウスメーカーのお抱えの調査士事務所となっている事が多いですね。

さすがに個人の事務所では大手企業を相手にすることは難しいですが、地方の小さなハウスメーカーや個人事務所の司法書士などと仲良くしておけば効率よく仕事が回ってきます。

このような人たちにリピーターになってもらうために、仕事を早く進めるとか、進捗状況をまめに伝えるなど、誠実な仕事ぶりを見せることをオススメします。

「こんなことで仕事が増えるの?」と思うかもしれませんが、意外に上記のことができていない人は多いですよ。

「今の調査士は仕事が雑だから別の人を紹介してもらいたい」という相談で私がお抱えの土地家屋調査士になることも多いです。

効率よく仕事をする

測量や事務作業を効率よく進めるためのアイテムやソフトは積極的に使うべきです。

土地家屋調査士は初期費用がとても高い職種なのでケチる人も多いですが、ここで投資をしないと本当に時間の無駄ですよ。

一例を挙げると現況測量で使用するタブレットや360°のミラー(自動追尾のため)、NASなどです。

それから、事務作業を効率よく進めるならある程度のスキルも必要です。

エクセルやワードなどのソフトはベタ打ちできる程度ではいけません。

関数、表、マクロなどを駆使して手早く作業を終わらせましょう。

私はパソコン作業は割と得意なのですが、他の士業仲間や雇われの事務員の仕事ぶりを見ていると本当に非効率かつミスが多く、驚く事がよくあります。

書類を丁寧かつスピーディーに作れる人をほとんど見たことがありません。ソフトを使いこなせていない人がとても多いです。

最初にテクニックを覚えてしまえば、後々必ず役に立ちます。役立つものは取り入れて、それを使えるスキルも身につけることをオススメします。

まとめ

土地家屋調査士は初期費用が高く、現場作業も多いため結構大変な仕事です。

ですが、一度軌道に乗れば食いっぱぐれることはあまりありませんし、万が一、独立開業に失敗しても他所の事務所で働く事が可能なので潰しがききます。

土地家屋調査士への転職・独立開業を考えている人は挑戦してみるのも良いと思いますよ。

土地家屋調査士についてもっと知りたい方は下記を参考にしてください。

実務・転職
土地家屋調査士試験の情報や、調査士業界の実情について詳しく解説しています。 これから調査士を目指す人はよく読んでおきましょう。
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