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土地家屋調査士試験の合格率は?難易度を“数字の読み方”で現役が解説【令和5年も診断】

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土地家屋調査士試験の合格率は?難易度を“数字の読み方”で現役が解説【令和5年も診断】

土地家屋調査士試験を調べると、まず目に入るのが「合格率」です。

ただ、現役調査士として最初にお伝えすると、合格率だけで難易度を決めるのは危険です。数字の見方を間違えると、勉強の優先順位がズレて遠回りします。

【こんな疑問はありませんか】

  • 土地家屋調査士試験の合格率はどれくらい?(最新)
  • 受験者数・合格者数は増えてる?減ってる?
  • 令和5年は難しい」って本当?
  • 行政書士・社労士・宅建と比べて難易度はどう違う?

【結論】合格率は例年おおむね1割前後。ただし“難易度=合格率”ではありません

  • 数字の目安:近年は合格率9〜11%台で推移
  • 難しさの正体:午後の部(択一式+記述式)の構造と処理速度
  • 年度評価:「合格率」より、基準点(足切り)・合格点・記述式の割れ方で判断する
この記事を書いている人
現役の土地家屋調査士(独立開業)
試験は実務視点も踏まえて“得点効率”重視で攻略
合格率や難易度の「読み違い」で遠回りする人を多く見てきました

この記事では、合格率(数字)を提示した上で、現役調査士の視点で「難易度の見方」と「年度の読み解き方」を整理します。

【最新】土地家屋調査士試験の合格率・受験者数・合格者数

まずは、いちばん知りたい数字から。合格率だけでなく、受験者数・合格者数もセットで見た方がイメージが掴めます。

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和6年度 4,589人 505人 11.00%
令和5年度 4,429人 428人 9.66%
令和4年度 4,404人 424人 9.62%
令和3年度 3,859人 404人 10.47%
令和2年度 3,785人 392人 10.36%
令和元年度 4,198人 406人 9.67%

数字だけ見ると「だいたい1割前後」ですが、ここから先が重要です。

この試験は、合格率の数字だけで難易度を判断するとズレます。

合格率で不安になる人がやりがちな「勘違い」3つ

💡 合格率の落とし穴:この3つは要注意

  • 勘違い①:合格率=問題難易度と思う(受験者層の幅で合格率は大きく動く)
  • 勘違い②:合格率が上がった年は簡単と思う(上位層が取りやすい年は合格点も上がりやすい)
  • 勘違い③:他資格と合格率だけ比較して絶望する(試験形態・受験者層が違うので比較軸がズレる)

勘違い①:合格率=問題難易度と思う

これは土地家屋調査士に限らず、かなり多い勘違いです。

合格率は「問題が難しいかどうか」だけで決まるのではなく、受験者層(学習経験・学習時間の幅)で大きく変わります。

受験者の裾野が広く、初学者も多い試験は、実際の難易度とは別に合格率が低めに出ることがあります。

逆に、受験者層がハイレベルな試験は、合格率が似ていても必要な学習時間・期間がまったく別物です。

つまり、合格率だけで試験の難易度は決めきれません。

勘違い②:合格率が上がった年は簡単と思う

合格率が上がる年は、上位層が取りやすくて合格点も上がりやすい傾向があります。

言い換えると、合格率が上がった年でも、上位10%以内に入らないと安全圏ではないのは変わりません。

その年の過去問を解いて基準点ギリギリ、あるいは下回るような状態なら、難化した年に当たった瞬間に撃沈します。

勘違い③:他資格と合格率だけ比較して絶望する

合格率だけで横並び比較しても意味が薄いです。理由は2つ。

  • 受験者層が違う(学習経験者が多い/初学者が多い、など)
  • 試験形態が違う(マーク式のみ/記述式あり、など)

極論、マーク式だけなら運で拾える点もありますが、記述式は運では乗り切れません。土地家屋調査士は、この点が難易度を押し上げています。

午後の部が難しい理由(ここがこの試験の本体)

土地家屋調査士試験の難しさは、午後の部の設計に集約されます。

  • マーク式(択一式)+記述式の二段構え
  • 記述式は当てずっぽうで乗り切れない
  • 記述式には計算・作図・申請書がある
  • 時間がギリギリになるような試験設計
  • 見直す時間はほぼ皆無

なので、難易度を語るときは合格率だけではなく、基準点(足切り)や合格点、記述式が割れた年かどうかもセットで見る必要があります。

「令和5年は難しい?」を現実的に診断する

結論から言うと、令和5年を「特別に難しい」と断定するのは危険です。

ただし、“難しい年”の診断はできます。私が見るポイントは次の3つです。

💡 難しい年の判定フレーム(私が見る3点)

  • ① 足切りがキツい年:択一式や記述式の基準点(ボーダー)が動く
  • ② 上位争いがキツい年:合格点が上がる(高得点者が多い)
  • ③ 事故りやすい年:処理量・時間圧が強く、ミスで崩れやすい

令和5年度は「択一式はやや高め、記述式は割れた」年

令和5年度の数字は次の通りです。

  • 択一式の基準点:35.0点
  • 記述式の基準点:29.0点
  • 合格点:72.0点
  • 合格率:9.66%

択一式の基準点は平年より若干高めです。つまり、択一式は「極端な難問だらけ」ではなかった可能性が高い。

一方で、記述式の基準点は低め。記述式が割れて、差がついた年と読むのが自然です。

記述式が割れた要因:区分建物が絡むと基準点が下がりやすい

令和5年の記述式(建物)は、区分建物(区分建物表題部変更・区分合併登記)が絡む内容でした。

記述式に区分建物が絡む年は、体感として基準点が下がりやすいです。

区分建物は苦手意識を持つ人が多く、普通建物より計算・申請書が複雑で、しかも毎年出るわけではないので学習が手薄になりがちだからです。

ただし、これは「チャンスの年」でもある

逆に言えば、区分建物が出そうなサイクルの年に当たったら、ここを落とさず取れる人が強いということです。

私の体感では、区分建物は処理が増えて面倒にはなりますが、爆発的に難易度が跳ね上がるものではありません

日頃の訓練(演習)で十分に乗り切れます。

他資格との比較:合格率ではなく「学習スタイルの違い」で見る

行政書士や社労士は、暗記+理解が主戦場です(もちろん簡単という意味ではありません)。

土地家屋調査士も暗記+理解は必要ですが、決定的に違うのが、

  • 立式して電卓を叩く(数学的要素)
  • 作図というテクニック
  • 申請書を“型”で処理する力

この3つが難易度を押し上げます。

スキマ時間だけで完結しにくく、机上で手を動かす訓練が必要になる。ここが他資格と大きく違います。

不安な人へ:明日からやることは3つだけ

合格率を見て不安になるのは自然です。でも、不安を解消する方法は情報収集ではなく、行動の精度を上げることです。

  • 過去問を回す(土台を固める)
  • 演習する(処理の型を作る)
  • 模試で矯正する(減点される癖・ズレを可視化する)

特に独学の弱点は「自分で自分を正確に採点できない」ことです。なので、最低でも模試を1回入れて矯正ポイントを特定するのが、いちばん堅い打ち手になります。

参考:答練・模試の比較(矯正装置として使う)

よくある質問(FAQ)

Q. 合格率が低い=相当難しい試験ですか?
A. 難関であるのは間違いありません。ただし“合格率=難易度”ではありません。
合格率は受験者層でも動きます。土地家屋調査士試験は午後の部(択一式+記述式)を時間内に処理する構造が難易度の中心です。
Q. 「令和5年は難しい」と言われるのはなぜ?
A. 記述式が割れやすい要素(区分建物など)が絡む年は、基準点が下がりやすいからです。
ただし、日頃の訓練(演習)で十分に取りに行ける領域でもあります。サイクル年だと読めるなら、むしろチャンスになります。
Q. 他資格と比べて、どこが大変ですか?
A. 暗記+理解だけでなく、机上で手を動かす訓練が必要な点です。
計算・作図・申請書の処理を「型」に落として、時間内に仕上げる必要があります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
合格率は目安ですが、難易度は“午後の部の構造”と“処理の型”で決まります。
不安になったら、やることはシンプルに「過去問・演習・模試で矯正」です。焦りを行動に変えていきましょう。

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