
【以下のような課題を抱えていないでしょうか?】
- 択一式に時間を使いすぎて、記述式(土地)がいつも時間切れになる
- 答練・模試で「どこまでに何分かけるべきか」の明確な指標がない
- 記述式(土地)の計算で詰まった瞬間にパニックになり、立て直しができない
土地家屋調査士試験の時間配分を過去問や答練・模試で意識し始めると、ほぼ確実に直面するのが「時間が足りない」という高い壁です。
特に記述式(土地)で時間切れになる受験生は多く、焦りから生じる計算ミスが不合格に直結するケースは珍しくありません。
この記事では、独学・半年で合格した私(夫)の戦略と、択一式:満点・記述式:40点で合格した共同経営者(妻)の実戦テクニックを融合させた、土地家屋調査士の時間配分と本試験で勝つための戦術を解説します。
- 択一式:30分(最大35分まで)
- 記述式(建物):50分
- 記述式(土地):65分
- 最終見直し:5分
当ブログでは、短期合格を成し遂げた私の「戦略」と、高得点で突破した共同経営者(妻)の「実戦テクニック」を凝縮して発信しています。
土地家屋調査士試験の試験時間(150分)は、普通に解いているだけでは全く足りません。合格するためには、理想の時間配分を「守り切る」意識が不可欠です。
【この記事で分かること】
- 本試験で再現すべき「択一式・記述式」の理想的な時間配分
- 択一式で立ち止まらず、30分台で確実に突破するテクニック
- 記述式(土地)で詰まった際に、部分点を死守する戦術的切り替え
大前提:択一式でのタイムロスは「記述式(土地)」の崩壊を招く
試験は一般的に「択一式 → 記述式(建物) → 記述式(土地)」の順で解き進めます。この順序は合理的ですが、最大のリスクは「最も難易度が高く、思考力を要する記述式(土地)が最後になる」点です。
記述式(建物)は計算が比較的少なく、正確な申請書作成と図面作成ができれば得点は安定します。しかし、記述式(土地)には複雑な計算が伴います。時間が不足して焦りが生じると、ひらめき力が著しく低下し、致命的な計算ミスを誘発します。
どれほど時間を要しても35分を上限としてください。これを超えると、記述式(土地)の解答時間が物理的に不足し、合格圏内から遠ざかります。
択一式:30分(遅くとも35分)で完遂する
目標は「30分」、限界は「35分」
私の推奨する目標値は30分以内です。共同経営者の妻が本試験で択一式満点を獲得した際も、このスピードを維持して記述式へ余裕を繋げました。この5分の貯金が、後の記述式で大きな心の余裕を生みます。
迷った際は「△(三角マーク)」で即座に次へ
択一式で時間を浪費する最大の原因は、正解の出ない1問に執着することです。以下のルールを徹底してください。
タイムロスを防ぐ判断ルール:
- 即答できない問題番号に「△」を付ける
- 「現時点で可能性が高い方」に仮マークを入れ、即座に次の問題へ進む
- 全20問を解き終え、時間が余った場合のみ「△」に戻る
解答欄を空欄のまま放置するのは厳禁です。検討しているうちに時間が尽き、マーク漏れを起こすのが最悪のシナリオです。まずは一度最後まで走り切ることを最優先してください。
参考:土地家屋調査士試験の択一式勉強法|30分で駆け抜ける解法テクニック
記述式(建物):50分(工程ごとの時間を体に叩き込む)
予備校では45分を推奨されることも多いですが、近年の問題ボリュームを考慮すると、50分程度確保しておくのが現実的です。記述式(建物)は以下の通り「工程ごとの時間」を固定し、体に覚えさせてください。
- 問題文の把握と整理:10分
- 申請書および解答欄の記入(床面積以外):15分
- 作図(床面積の計算含む):20~25分
もし択一式が予定より早く終わった場合は、記述式(建物)に最大55分まで割いても問題ありません。記述式(建物)は努力が点数に反映されやすいため、ここで確実に加点しておく戦略も有効です。
記述式(土地):65分(詰まった際の戦術的切り替えが鍵)
記述式(土地)についても、内訳を意識して運用します。基準は65分です。
- 問題文の把握と整理:10分
- 申請書および解答欄の記入(地積以外):15分
- 計算(座標計算):15~20分
- 作図(地積の計算含む):20~25分
記述式(土地)の攻略で最も重要なのは、計算で詰まった際に「計算を一旦捨てて、書ける箇所から埋める」という決断です。計算が未完成でも、方位・所在地・境界標などは問題文から書き写せます。白紙を避け、部分点を泥臭く拾いに行く姿勢が合否を分けます。
【実録】本試験での計算ミスと、そこからの生還
ここでは、実際に本試験を「択一式満点・記述式40/50点」という高得点で突破した私のパートナー(共同経営者の妻)が、本番で経験したリアルな時間配分と、窮地からの立て直し方を紹介します。
- 択一式:25分(満点突破)
- 記述式(建物):55分
- 記述式(土地):65分
- 最終確認:5分
彼女の場合、択一式を圧倒的なスピード(25分)で終えたため、その貯金を点数が安定しやすい記述式(建物)へ上乗せしました。しかし、記述式(土地)の座標計算で予期せぬアクシデントが起きます。その年は座標値の桁数が極めて多く、焦りから電卓の入力ミスをしてしまったのです。
計算の予定時間を過ぎても数値が合わず、解答用紙はほぼ白紙。その瞬間、彼女は「完璧な計算を諦め、部分点を死守する戦術」に切り替えました。即座に方位、境界標、所在地などを先に記入し、白紙を回避したことで冷静さを取り戻し、結果的に計算も立て直すことができました。
最終的に1点だけ座標値をミスしていましたが、部分点を積み上げた結果、記述式全体で40/50点という高得点を獲得できました。詰まった際に固執せず、勇気を持って切り替えることの重要性を痛感した経験です。
最終見直し:5分で「ケアレスミス」を根絶する
見直しの時間は限られています。優先順位を絞ってチェックしてください。
- 択一式:マーク欄の空欄、および列のズレがないか
- 記述式:転記ミス(数字の読み間違い、符号、小数点)
- 記述式:必須項目(方位・境界標・所在など)の書き忘れ
時間配分を武器にするための練習(勉強時間)
時間配分は知識として知っているだけでは不十分です。日々の勉強時間の中で、以下の練習を体に染み込ませてください。
- ストップウォッチで全工程を秒単位で計測する
- 「択一式・記述式(建物)・記述式(土地)」を切り離さず、通しでタイムを取る練習を積む
- 工程ごとの「通過時刻」を確認し、遅れを察知する癖をつける
また、大前提として複素数計算の習熟は必須です。計算速度が遅ければ、どんなに配分を練っても破綻します。
参考:土地家屋調査士向け関数電卓F-789SG完全ガイド|複素数で時間を稼ぐ設定
よくある質問(FAQ)
Q. 択一式がどうしても35分以内に終わりません。
全20問を一度最後まで回すことを最優先します。迷った問題に時間をかけるのではなく、一旦仮の答えを入れて先に進むだけで、時間切れのリスクは激減します。
Q. 記述式(土地)の計算で詰まったら、何分で諦めるべきですか?
それ以上粘っても焦りでミスを重ねるだけです。先に作図の基本要素を埋め、気持ちを落ち着かせてから再度計算に挑むのが最も生存率の高い戦法です。
まとめ:時間配分は「固定」し、現場では「柔軟」に動く
- 択一式:30分(35分をデッドラインにする)
- 記述式(建物):50分(工程ごとに時間を固定)
- 記述式(土地):65分(詰まったら部分点狙いへ切り替え)
- 最終確認:5分(マークミスと転記ミスを優先)
試験で時間が足りなくなる最大の要因は、「止まる」「執着する」「焦る」の3つです。止まらないためのルールを作り、執着を捨てて部分点を拾い、焦りを消すために配分を固定する。この準備が、本番での再現性を高めます。
合格・独立までの全体像を再確認したい方は、こちらのロードマップも活用してください。
参考:【完全版】土地家屋調査士試験の合格・独立開業までのロードマップ
また、答練・模試で客観的な立ち位置を把握したい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

