
【この記事で分かること】
- 土地家屋調査士の「きつい」の正体(現場・人・時間)と、具体的に何がしんどいのか
- きつさを“ゼロにしないまま”続けるための対処法(段取り・ルール化・火消しの考え方)
- それでも転職メリットが大きい理由(報酬・成長・スキル・安定)と判断基準
【結論】土地家屋調査士の仕事はきついのは本当。原因は「現場・人・時間」です。ただし、準備と運用で“しんどさ”は減らせます。
- 現場:暑さ寒さ・中腰・運転で体力を削られる
- 人:隣人ガチャ/依頼人対応が精神的に効く
- 時間:締切の都合で早朝・残業・土日対応が発生しやすい
- 対処の軸:段取り(事前準備)+ルール化(電話・連絡・火消し)で“回る形”にする
「きついかどうか」は精神論ではなく、何がきつくて、どう対処できるかで決まります。この記事では、現場・隣人・依頼人・電話・体力のリアルをベースに、転職すべきか/独立は現実的かを判断できる材料を整理します。
土地家屋調査士が「やめとけ」と言われる理由(きつさの正体)
「土地家屋調査士 仕事 きつい」「土地家屋調査士 やめとけ」と検索される背景は、だいたい次の3つです。
- 現場が想像よりキツい:夏冬・日焼け・中腰・運転。建築より楽そうは誤解
- 人がキツい:隣人ガチャ/依頼人の責任転嫁/締切プレッシャー
- 時間がキツい:早朝・残業・土日対応が発生しやすい(特に締切案件)
雇われ・独立の両方に共通してキツいもの
- 隣人ガチャ:立会いが進まないと工程が止まる
- 土日出勤・早朝出勤・残業:締切と天候で前倒しが必要になる
- 夏は暑すぎ/冬は寒すぎ:外作業は体力を削る
- 電話が鳴りまくる:現場中に鳴ると、作業が止まって地味に消耗する
- 運転+外作業+デスクワーク:腰・肩に来る(中腰が効く)
腰痛・肩・日焼けがキツい(“中腰”が効く。建築より楽は誤解)
「現場=立って歩くだけ」ではありません。境界標の確認、ポール操作、細部の確認など、中腰が多いです。これが腰に来ます。日焼けも避けにくい。
私が意識しているのは、現場で迷わないための事前準備です。資料を読み込み、Googleマップで動線を決め、必要物を揃え、現場の滞在時間を短くする。行き当たりばったりで行くと、体力も時間も持っていかれます。
電話が鳴って現場が進まない(ルールで防ぐ)
現場中の着信は「1回の中断」が地味に効きます。そこで、電話に振り回されない運用ルールを作ります。
- 優先度を見える化:誰からの連絡か即判断できる状態にする(スマートウォッチ等)
- 即応しない前提:緊急以外は折り返し(現場を止めない)
- 前日に“ボールを投げ切る”:翌日こちらが即対応しなくていい状態に寄せる
現場のリアル:詰むポイントは「隣人」と「依頼人」
きつさの中でも、精神的に効くのは人です。ここは一般論より、実務のほうが早いので、実例ベースで書きます。
立会いしてくれない隣人(どう詰み、どう着地させるか)
立会いしてくれない人は珍しくありません。忙しい、警戒して無視している、そもそも関わりたくない——理由はだいたいこの辺です。
電話番号が分からないことも多く、こちらは「手紙(受取型)+訪問」で粘るしかありません。1ヶ月以上反応がないのも普通にあります。
締切が近いと、依頼人から急かされます。ここで折れないコツは、近況を事実で淡々と共有し、やるべきことをやっているなら「こちらの責任ではない」と割り切ることです。責任の境界線を曖昧にすると、こちらだけが消耗します。
しつこい隣人(警察沙汰寸前まで行ったケースの教訓)
最初の挨拶は無視、手紙も無視。名刺を入れた後に連絡が来たと思ったら、境界と無関係の愚痴や不満を延々と話され、長電話と長文メールが連日続く——こういうケースがあります。
このとき有効だったのは、仲介業者・申請人に事情を共有し、関わる範囲を最小化する判断です。納品後も連絡が止まらない場合は、最終手段として「警察」「弁護士」という言葉を出すと、ピタリと止まることがありました。
教訓は1つ。“誠実に対応”と“深く関わる”は別です。深追いすると仕事が回らなくなります。
依頼人の責任転嫁(火消しのコツ)
測量したい地点に資材や粗大ゴミが置かれていて、撤去がないと作業が進まない。こういうことは普通にあります。
こちらは勝手に動かせませんし、業務範囲外です。催促しても放置され、半年経ってやっと撤去したと思ったら「遅い」とクレーム——このパターンは本当にあります。
ここで下手に謝ると燃えます。火消しのコツは、感情ではなく事実で押さえること。「撤去後の作業以外は完了している」「撤去待ちで止まっていた」など、状況を整理して伝える。責任の所在を曖昧にしないのが重要です。
土地家屋調査士はオワコン?仕事ない?(結論:誤解が多い)
「土地家屋調査士 オワコン」「土地家屋調査士 仕事がない」は、だいたい“マイナー=需要がない”という誤解から来ています。
土地家屋調査士は、表示に関する登記の専門職で、ここには独占業務があります。景気やエリアで波はありますが、ゼロになるタイプの仕事ではありません。
ただし「仕事が来るところには来る」のも事実で、差が出るポイントは次の2つです。
- コミュニケーション:関係者(隣人・依頼人・仲介)を前に進める力
- 営業・関係構築:特に独立後はここで差がつく
営業や対人に自信がないなら、無理に独立しなくてもいい。雇われで長く活躍している“実力者”は普通にいます。ここは向き不向きの問題です。
きついけど転職メリットが多い理由(報酬・成長・複合スキル・安定)
きつい面だけを見ると「やめとけ」になりますが、転職先として選ばれる理由もはっきりしています。
報酬額が高い(ただし地域差はある)
専門性が高い分、単価が出やすい仕事です。もちろん地域差はありますが、「食えない」一択ではありません。
参考:土地家屋調査士の仕事内容と報酬相場|年収の現実・稼げる目安・開業失敗の回避策
難易度が高い案件ほど熟練度が上がり、達成感がある
最初はしんどいですが、難しい案件を処理するほど、判断力・段取り・交渉が一気に伸びます。ここは他職種にはない面白さです。
現場作業・事務作業(CAD・文書作成)のスキルが同時に手に入る
外だけ、デスクだけ、ではありません。両方できるようになるので、職能として強くなります(きついのも両方あるからですが)。
リピーターがつくと売上が安定する
関係者に信頼されると、案件が「点」から「線」になります。ここまで行くと精神的にもかなり楽になります。
転職前にやっておくと後悔しないこと
最後に、転職を検討している人向けに、最小限だけ。
- 「現場がある」前提で想像する:暑さ寒さ・中腰・運転は避けられない
- 人対応の濃さを理解する:隣人・依頼人・仲介。ここで消耗する人が多い
- 独立は“責任と固定費”が乗る:電話も責任も増える。投資判断も必要になる
未経験からの転職の現実(採用されるコツや年齢の話)は別記事にまとめています。
参考:30代未経験でも土地家屋調査士に転職できる?40代の現実と採用されるコツ
まとめ:きついのは本当。ただし「正体」と「対処」を知れば判断できる
- 土地家屋調査士の仕事はきつい。原因は現場+人+時間
- 「やめとけ」の多くは、中腰・隣人・依頼人対応を知らないギャップから生まれる
- 「オワコン」「仕事がない」は誤解が多い。独占業務でゼロにはなりにくい
- 一方でメリットも強い。報酬・成長・複合スキル・リピーター化は転職で効く

