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土地家屋調査士の仕事内容と報酬相場|年収の現実・稼げる目安・開業失敗の回避策

土地家屋調査士の仕事内容と報酬相場|年収の現実・稼げる目安・開業失敗の回避策

この記事の書き手について

この記事は、管理人(夫:土地家屋調査士・個人事務所経営者)ではなく、妻(私:補助者として実務経験あり)の視点で書いています。
夫は行政書士としてのつながりを活かして「合格後すぐ独立」したタイプで、私は「合格後に規模の大きい事務所で雇われ経験がある」タイプです。
そのため、記事内の体験談は、私自身の経験と、夫や周囲の開業者から見聞きした“生々しい現場の話”を整理したものです。

「土地家屋調査士って食えない?」「稼げる?」「金持ち?」「雇われはどう?」「年収はどのくらい?」
このあたり(例:土地家屋調査士 食えない/食いっぱぐれ/稼げる/金持ち/雇われ/年収)で調べる人は、だいたい“資格を取っても将来性がないなら嫌だ。現実味のある事実が知りたい”人です。

正直、ネットには一般論の羅列(薄い職業紹介)が多いです。
ここでは、私が実務の現場で見たこと・聞いたこと、そして自分がやらかした/見た失敗も含めて、「結局、何をすれば生き残れるのか」まで書きます。

 

結論:土地家屋調査士は「資格を取れば自動的に稼げる仕事」ではありません。

  • 食えない人(食いっぱぐれ)技術よりも営業・連絡・スピード・段取りが弱いことが多い。
  • 稼げる人入口(紹介元)を太くしつつ、隣接者対応まで含めて“次の依頼”を拾っている。
  • 金持ちの人現場を抱え込まず人に任せて回す側に寄っている。
  • 雇われの人食えます。ただし「詰む職場」を選ぶと独立に必要な経験が積めません。

この記事は、一般論ではなく私自身と周囲の開業者の“生々しい実例”をベースに、 検索で多い疑問(食えない/稼げる/金持ち/雇われ/年収)をまとめて判断できるように書いています。

年収・手取りは「立場」で決まります(先に結論だけ)

  • 独立:売上 −(器械/CAD/車/外注/保険/会費/通信/ガソリン等の経費)− 税金 = 手残り(+内部留保)
  • 雇われ:基本給+手当(+職場によっては歩合/紹介インセンティブ)

※この記事では“手残りの感覚”として、月に土地4〜5件+建物1〜2件を回せる状態になると、「売上 − 経費 − 税金 − 内部留保」のあとに生活費として「月50〜60万円」残るケースが多い、という現実ラインも書きます(地域・単価・外注比率で変動)。

この記事で分かること
  • 土地家屋調査士が「食えない(食いっぱぐれ)」人の共通点と、回避策
  • 「稼げる」人がやってること(営業・顧客対応・段取り)
  • 「金持ち」に見える理由と、本当の中身(経費・波・リスク)
  • 「雇われ」なら詰む職場を避ける方法(面接質問テンプレ付き)
  • あなたがどのルート向きか分かるYES/NO診断&行動チェックリスト

まず結論:雇われ→独立、どっちから行くべき?

このページは「雇われの現実 → 独立の現実」の順で書きます。理由は単純で、

雇われ = “再現しやすい安定ルート”
独立 = “勝ち筋を作れる人が伸びるルート”だからです。

  • 雇われ向き:安定を優先したい/営業が苦手/まず実務と段取りを身につけたい
  • 独立向き:営業・連絡・段取りを仕組みにできる/土日立会いを嫌がらない/入口づくりができる

まずは雇われ編で「職場選び(詰み回避)」を押さえたうえで、独立の「食えない/稼げる/金持ち/年収(手残り)」の現実に進みます。

図解:雇われ vs 独立(メリット・デメリット早見)

項目 雇われ 独立
収入の安定 ◎ 安定しやすい △ 入口が弱いと波が出る
稼ぎの上限 △ 上限が見えやすい ◎ 伸ばせる(仕組み化が条件)
必要スキル 実務・段取り中心 営業・連絡・速度・段取り必須
向いてる人 まず経験を積みたい人 動ける/関係づくりできる人
よくある失敗 詰む職場で消耗して終わる 入口なしで独立→仕事が来ない

土地家屋調査士は雇われでも食える?給与レンジと職場選び

雇われの給与レンジ(私の体感)

雇われは「安定」が最大のメリットです。私がいた事務所では、当時ざっくりこんなイメージでした(あくまで一例)。

  • 未経験の補助者(1〜2年目):年収300万円前後(手取り20万円/月くらい)
  • 測量経験者(現場を任せられるレベル):年収640万円前後(手取り40万円/月くらい)

ただし、給料の良し悪しは事務所差が激しいです。
さらに言うと、雇われでも顧客を取ってこれる人はとても重宝されます(給料交渉も通りやすい)。

伸びる職場/詰む職場の違い(ざっくり)

  • 伸びる:器械・CADが更新されている/仕事のやり方が効率化されている/教育の仕組みがある
  • 詰む:古い非効率が常態化/教える余裕がない/残業で回している

土地家屋調査士業界は、正直「やり方のアップデートが遅い事務所」が多いです。
アップデート=全員に教える必要がある。でもそもそも忙しすぎて教育の時間が取れない。結果、古いやり方のまま残業…になりがち。

雇われ:詰む職場の見分け方(面接質問テンプレ)

雇われは安定している一方、職場選びを間違えると「給料の割に働かされる」「独立に必要なスキルが身につかない」になりがちです。
特に小さい事務所ほど、代表が営業・見積・顧客対応・立会いの肝を全部やってしまい、社員は「現場要員」になりやすいです。

まずはこれだけ聞けばOK(短縮版)

  • Q:案件の入口はどこが多いですか?(司法書士・不動産・ハウスメーカー・一般)
  • Q:新人が立会い/見積り/顧客対応を学ぶ機会はありますか?(同席→担当→単独)
  • Q:残業と土日稼働の実態は?(数字で)
  • Q:器械・CAD・申請ソフトの更新頻度は?

 

面接質問テンプレ(全項目)を開く

面接でそのまま聞ける質問(コピペOK)

  • Q1:1ヶ月の案件数(土地/建物)はどれくらいですか?繁忙期はいつですか?
  • Q2:案件の入口はどこが多いですか?(司法書士・不動産・ハウスメーカー・一般)
  • Q3:新人が立会いや見積り、顧客対応を学ぶ機会はありますか?(同席→担当→単独の流れ)
  • Q4:CAD/申請ソフト/器械(TS等)のメーカー・更新頻度は?
  • Q5:作業の分担は?(測量・図面・申請・請求入金管理・電話対応)
  • Q6:残業と休日稼働の実態は?(月の残業時間、土日立会いの頻度、代休の取り方)
  • Q7:効率化していますか?(テンプレ/チェックリスト/共有ルール/教育時間の確保)
  • Q8:将来独立を希望した場合、独立に必要な知識・段取りを学べる環境はありますか?

この答えが出たら危険(赤信号)

  • 「見積りや顧客対応は代表しかやりません」→ 独立スキルが身につきにくい
  • 「器械やCADは昔から同じ」→ 非効率が慢性化している可能性
  • 「残業は普通です(具体は言わない)」→ だいたい地獄
  • 「教育は現場で覚えて」→ 仕組みがなく属人化している

独立を見据えるなら:学べる環境に“数年投資”した方が早い

将来独立を見据えるなら、社員10人を超えるような事務所で最低3年、できれば5年働くと、営業・顧客対応・段取りのノウハウまで含めて吸収しやすいです。
もちろん最悪、測量スキルさえあれば独立はできます。ただその場合、相場観や営業は手探りスタートになります。

土地家屋調査士は食えない?食いっぱぐれる原因と回避策(実例あり)

ここからは独立開業をした場合の話です。

結論から言うと、土地家屋調査士が「食えない」最大の原因は、技術よりも“仕事が安定して来ない構造”を理解せずに独立することです。

「食えない」の具体例:何が起きるのか

  • そもそも仕事が来ない(入口がない)
  • 一回は受けても、リピーターにならない
  • 紹介が発生せず、いつまでも新規頼みになる

なぜ食えなくなる?原因(現場でよく見る順)

  1. 営業が下手(これが結局いちばん)
    独立するなら、仕事をくれる人との関わりが最重要です。言い方は悪いけど、調査士はコミュ障が多いです。現場作業はできても、営業・関係構築が苦手だと詰みます。
  2. 常に新規開拓をしない
    「今の顧客がずっと続く」と思うのは危険。切られる前提で、顔出しと関係づくりは継続する。
  3. 仕事が遅すぎる
    決済・締切に追われる世界です。特にハウスメーカー案件は期日がきつく、進捗確認も多い。早く終わる人はそれだけでリピートされます。
  4. まめな連絡をしない
    新規顧客ほど「進捗報告」が信用そのもの。忙しいとか面倒とか関係ないです。
  5. 報酬設定を見誤る(高すぎ/安すぎ)
    相見積もりが前提の場面が多い。高すぎると失注するし、安すぎると体力が持たない。

私が見た「食えない人」の共通点(再現条件)

  • 面倒くさがりで連絡しない
  • スケジュール管理が壊滅的
  • 優先順位の付け方が下手
  • 事務処理が遅い(PC操作が遅い人は、仕事も遅い)

回避策:今ならこうする

    • 営業力を磨く(最初から上手くなくていい):顔を出して名前を覚えてもらう
    • 受けた仕事はまず早く終わらせる(信頼が溜まる)
  • 仕事量をこなして相場観を作る
  • 「自分の報酬スタンス」を決める(例:早く終わらせるなら+α、など)

💡 実話(やらかし):連絡しないと、顧客が消える

私が雇われだった頃、そこそこ大きい事務所で、確定測量の新規案件が入りました。担当は代表、私は補助者として測量や図面作りの作業をしていました。
ある日、顧客から代表に「今日が決済ですけどまだ終わらないんですか?」と連絡が来ました。代表は期日を把握していたのに忘れていた。
最初は連絡していたけど、忙しさで連絡が途切れていった結果、決済日を忘れる大失態。相手は地域で有名なハウスメーカーで、そこで終わりました。
“仕事ができる/できない”より、連絡のマメさが信用を作るって話です。

土地家屋調査士は稼げる?勝ち筋(入口)と落とし穴

稼げたパターン(入口・勝ち筋)

  • 士業(司法書士・税理士・行政書士など)経由の仕事:報酬が安定しやすい
  • 紹介の連鎖:一件の現場が、次の現場を呼ぶ
  • 隣接者対応が丁寧:隣接者が数年後に依頼主になるのは普通にある

土地家屋調査士の仕事は境界確定測量が多く、隣接者との立会いが必須です。
隣接者を「その場限り」と雑に扱うと、後で仕事が飛びます。どこで仕事につながるか分からないので、関わる人は大事に扱うのが結局いちばん強いです。

稼げないパターン(落とし穴)

  1. 田舎すぎる場所で開業
    報酬単価が低い/案件数が伸びない/移動効率が悪い。都会と田舎で報酬感が別世界のことがあります。都会のど真ん中に事務所を構えるのが家賃的に無理ならば、都会にすぐにアクセスできるような地方で開業しましょう。
    参考:調査士会の報酬額の開示(地域差の感覚が掴めます)
    業務報酬統計資料 | 日調連について | 日本土地家屋調査士会連合会
    土地家屋調査士や土地家屋調査士会の活動についてのご紹介。土地家屋調査士 は不動産登記と土地の境界に関する専門家です。
  2. “安い仕事”だけで回す
    数を回しても、外注費・移動・事務が増えて、手残りが増えない。体力勝負で消耗します。

余談(謎クレーム):田舎で失敗したのは私のせいではない

昔、読者から「田舎で夫婦で調査士やってるけど全く稼げない。あなたのサイトは稼げるって書いてある。間違っているから訂正して!」と連絡が来たことがあります。
それは田舎開業の前提条件(単価・案件数・移動効率)を無視してるだけで、八つ当たりされても困ります…という話です。

“稼げるようになるまで”の現実(期間・段階)

  • 1年目:だいたい暇(コネ無しなら特に)
  • 2年目:前年に営業していれば、ちらほら来る。大人1~2人なら生活はできる
  • 3年目:リピーターが安定。効率化に投資し始める
  • 4年目:余裕が出るが、器械/CAD/車のローンが重いとまだキツい
  • 5年目:ローンが落ち着くと手残りが伸びやすい。上手い人は年収1000〜1500の世界に入る

土地家屋調査士は金持ち?そう見える理由と実態(経費・波・リスク)

金持ちに見える理由

  • 自営業だから休みを調整できて、平日に遊んでるように見える(実際は別日に働いてるだけ)
  • 器械や車が“それっぽく”見える(ローンの場合も普通にある)

実態:金持ち側の条件

これは士業の資格で独立した人に共通する話です。

結局、儲かってる人は「自分が現場に出ない」方向に寄せています。

営業して仕事を取って、実作業は下請け(若手調査士/登録したてで仕事がない測量士など)に投げる。ここまで回ると強いです。

調査士の仕事は“時間を食う”ので、経営者側に回れるかが分岐

現場・移動・役所・電話・書類・CAD…この全部を自分で回すと、時間が消える。朝から夜中まで仕事をしている調査士なんてざらにいます。

だから、営業に集中できる形を作れる人ほど伸びます。

独立:売上→経費(機械/CAD/車/外注/保険/税金)→手残りの考え方

土地家屋調査士は基本的には独立開業型の資格です。なので、収入は受注する仕事量に比例します。

経費や税金以外の報酬は全て自分の給料になるってことです。かなりバックグラウンド側の話ですが解説します。

最低限かかる経費(固定費の感覚)

  • 調査士会費
  • CAD・器械(トータルステーション等)のリース代
  • 申請書作成ソフトの月額料金
  • 請求入金管理ソフトの月額料金
  • ガソリン代
  • その他(ファイルや印刷用紙など)
  • 家賃(事務所を借りるなら)

合計:10~20万円/月くらい(目安)

「手残り」は売上だけ見ても読めない(固定費・変動費・税金・内部留保)

仕事量が増えると、売上だけでなくガソリン代・郵送代・外注費などの変動費も増えます。

さらに見落としがちなのが、税金と、事務所を回すための内部留保(会社の資金)です。

図解:独立の手残りシミュレーション(超ざっくり)

項目 目安 メモ
受任量 土地4〜5件+建物1〜2件/月 体感ライン(地域差あり)
固定費 約10万円〜/月 会費・ソフト・リース等
変動費 外注・移動・郵送など 仕事量が増えると増える
税金 利益に応じて増減 見落とすと詰む
内部留保 (例)10万円/月 更新投資・事故対応のため
生活費として残る 月50〜60万円 売上だけ見ても読めない

数字の感覚:月いくら残れば「年収いくら」なのか

私の体感として、土地4〜5件+建物1〜2件を月に回せる状態になると、
売上 − 経費 − 税金 − 内部留保を引いたあとに、生活費として月50〜60万円くらい残るケースが多いです。

  • 月50万円 → 年600万円
  • 月60万円 → 年720万円

もし「生活費として月50〜60万円」+「事務所に月10万円残す」ような運用なら、利益としては月60〜70万円になり、年720〜840万円(=年800万円に近い)という見え方になります。

ローンが終わると“同じ売上でも”手残りが増える

器械・CAD・車などはローン(またはリース)で固定費が重くなりがちです。
でもローンが終わる(体感として5〜10年)と固定費が萎むので、相対的に手残りが増えます

一言まとめ:最初から“全部給料にしない”方が強い

独立直後に全部を給料にすると、器械更新や外注に耐えられず詰みます。
生活費と同じくらい、事務所の資金(内部留保)を守る発想が長期で効きます。

営業が上手い人が具体的に何をしてるか(週の動き・顔出す場所)

週の動き:顧客ファーストで“相手に合わせて動ける”

  • 固定休みを意識しすぎない(特に隣接立会いは土日が多い)
  • 立会いがスムーズ=仕事が止まらない=納品が早い=次も頼まれる

どこに顔を出すか:同業だけでは仕事は増えにくい

新人交流会など同業の集まりもありますが、調査士→調査士で仕事が回ることは多くありません。
(自分に来た仕事は基本、自分でやるからです)

  • 士業の集まり(交流会という名の飲み会)
  • 不動産・ハウスメーカー・司法書士など、入口を持っている人がいる場

名刺・LINE・紹介の取り方(超現実)

  • まずは「名前を覚えてもらう」:1回で仕事は来ない
  • 仕事の話は、盛らずに“現場の面白い話”ができる人が強い(信用+興味)
  • LINEやチャットワークは「相手が楽になる」タイミングで交換(進捗連絡が速い=それだけで価値)

失注した見積り例(ぼかし)と、相場感の学び

うちはダンピング(廉売)を基本しない主義です。キリがないので。
ただ、太い顧客から「まけて」と言われて断った結果、仕事が途切れたことは2〜3回あります。

  • 値切りに応じると、次もその価格になる(さらに値切られる)
  • 個人事務所は移動距離=経費に直結。交通費分を上乗せすると相見積もりで負けることがある

学んだ相場感:大手と個人で勝ち方が違う

  • 大手:安く多くこなす(回転)
  • 個人:少し高く、丁寧に。スピードと信用で勝つ

大手は案件が多すぎて納期が遅くなりがちです。
個人が勝つなら、スピード感+丁寧さ+連絡のマメさがいちばん効きます。

隣接者対応で仕事につながった具体例(雑/丁寧)

雑に扱うパターン:あとで普通に返ってくる

  • 専門用語ばかりで説明が下手 → 指摘されて逆ギレ → 立会い失敗
  • 署名押印をもらった途端に態度が冷たくなる(「もう関係ない」モード)

これをやると、数年後に同じ隣接者とまた関わる時に地獄です。協力してくれないこともあります。

丁寧にするパターン:数年後に“相談先”として選ばれる

  • 隣接者は基本、売買や測量・登記に関して素人
  • 「前に隣の土地の測量をしてた調査士さん」に相談しよう、が普通に起きる
  • 立会い当日に相談→そのまま受任、もある

【YES/NO診断】あなたはどのルート向き?(独立/雇われ/まず雇われ→独立)

次の質問にYES/NOで答えてください。
(厳しめに答えた方が、あとで後悔しません)

診断質問(YESの数を数える)

  • Q1:初対面の人に、自分から話しかけるのが苦痛ではない(または慣れればできる)
  • Q2:相手に合わせて土日も動ける(立会いを嫌がらない)
  • Q3:マメな連絡(進捗報告)を“やりすぎるくらい”できる
  • Q4:スケジュール管理(締切・決済日)を仕組みで回せる
  • Q5:仕事のスピードを上げるために道具や効率化に投資できる
  • Q6:値引き圧に耐えられる(廉売しない方針を守れる)
  • Q7:嫌な仕事でも“ネタ”として経験し、交流の場で話せる
  • Q8:売上より「手残り(経費・税金・内部留保)」で考えられる

判定(目安)

  • YESが6〜8:独立向き。最初はキツいが伸びやすい
  • YESが3〜5:「まず雇われ→独立」が現実的。独立の勝ち筋を職場で吸収する
  • YESが0〜2:雇われ向き。独立は“営業と連絡”が壁になりやすい

※これは才能じゃなくて、「嫌でもできるか」「仕組みにできるか」の問題です。
「今は無理」でも、改善すれば普通に上に行けます。

【チェックリスト】失敗しないための行動(今週/1ヶ月/3ヶ月)

今週やる(最短で効く3つ)

  • ① 連絡テンプレを作る:「着手」「中間報告」「完了見込み」「完了」の4通を定型化
  • ② 予定管理を仕組みにする:締切・決済日・立会い日を“見える化”して、忘れようがない状態に
  • ③ 営業の“顔出し先”を3つ決める:士業/不動産/入口持ちの人がいる場(同業だけに偏らない)

1ヶ月でやる(稼げる土台)

  • ① 進捗連絡の頻度を上げる:新規顧客ほど、やりすぎるくらいで丁度いい
  • ② 仕事を“早く終わらせる訓練”:まずは納品速度で信用を取る(大手との差別化)
  • ③ 相場観を作る:見積りの勝ち負けを記録して、自分の価格帯を決める
  • ④ 隣接者対応を丁寧に:将来の依頼主になる可能性がある前提で接する

3ヶ月でやる(詰まない運用)

  • ① 内部留保ルール:「生活費」と「事務所に残すお金」を最初に分ける
  • ② 仕事の選別:締切がきつすぎる案件・疲弊する入口は徐々に減らす
  • ③ 勝ち筋の入口を増やす:士業・紹介・安定ルートを意識して育てる

最後に(この記事の結論)

土地家屋調査士は「資格を取ったら勝ち」ではありません。
生き残るのは、営業(入口)・連絡(信用)・スピード(再依頼)を仕組みにできる人です。
逆に言うと、ここを押さえれば、薄い一般論よりずっと現実的に“稼げる側”に行けます。

よくある質問(FAQ)|「食えない・稼げる・金持ち・雇われ」検索の答え

このFAQは、実際に検索されやすいワード(食えない/稼げる/金持ち/雇われ/年収/未経験/やめとけ/オワコン/仕事がない/独立 失敗 等)に対して、 結論→理由→現実的な対策の順で短く答えます。

Q. 土地家屋調査士は「食えない」「食いっぱぐれ」って本当?
A. 結論:食えない人はいます(原因は営業・連絡・速度)。
ただし原因は「資格そのもの」より、営業・連絡・スピードのどれかが弱いケースが多いです。
仕事が来ない/リピートされない/紹介が発生しない、の連鎖になると詰みます。
対策は本文のA章の通りで、特に「連絡のマメさ」と「納品スピード」は即効性があります。
Q. 土地家屋調査士は「稼げる」って本当?年収1000万いける?
A. 結論:年収1000万は可能だが、入口と効率化が必須です。
稼げる側に行く人は、入口が安定(士業・紹介・太い顧客)していて、かつ現場~事務を効率化して回転数を上げてることが多いです。
年収1000万は「受任数」だけでなく、外注活用・単価設計・移動効率で差が出ます。
Q. 「土地家屋調査士 金持ち」って検索されるけど、実際どう?
A. 結論:金持ちに見えやすいが、経費と波で簡単ではないです。
外から見ると、器械・車・平日の動き方で「金持ち」に見えやすいです。
ただ実態は、ローンで固めてる人もいるし、波もあるし、税金と経費で削られるので簡単じゃない。
本当に強いのは、営業に集中できる仕組み(人を使う/外注する)を作れた人です。
Q. 土地家屋調査士は「雇われ」でも食える?独立しないと無理?
A. 結論:雇われでも食えます(職場選びが重要)。
独立の不安が少ないのが雇われの強みです。
ただし職場ガチャはあります。教育がなく現場要員として消耗する職場だと、将来の選択肢が狭まります。
独立も視野なら本文の「面接質問テンプレ」で、学べる環境かを見抜いてください。
Q. 土地家屋調査士の「年収」って結局どれくらいが現実?
A. 結論:年収は幅が大きいので“手残り”で考えるべきです。
一言で決まりません。独立か雇われか、地域、入口、外注活用で幅が大きいです。
この記事では“手残り”の感覚として、月に土地4〜5件+建物1〜2件を回せると、生活費として月50〜60万円残るケースが多い、と書きました。
年収の数字より売上→経費→税金→内部留保→生活費で考える方が失敗しにくいです。
Q. 「仕事がない」って本当にある?なくなる?
A. 結論:入口が弱いと普通に暇になります。
「ゼロになる」というより、仕事が来る入口が弱いと、普通に暇になります。
入口は“紹介”が最強で、紹介が回る人は強い。逆に新規だけで回そうとすると、相見積もり・値引き圧で疲弊しやすいです。
「なくなるか」より、自分が入口を育てられるかが本質です。
Q. 「やめとけ」「後悔」って言われるのはなぜ?
A. 結論:土日・営業・段取りの負荷で折れる人がいます。
よくあるのは以下です。
①土日や立会いが無理 ②コミュ力ゼロで営業できない ③事務作業が遅すぎて回らない ④締切ストレスに耐えられない
逆に言うと、ここを受け入れて仕組みにできるなら、後悔しにくいです。
Q. 未経験(30代・40代・50代)でもいける?
A. 結論:30〜40代は可能、50代は難易度が上がります。
30代・40代は、本人の行動次第で十分いけます。
一方、50代以降の完全未経験で「独立して稼ぐ」難易度は上がりやすいです(体力・吸収速度・営業の時間・回収期間の問題)。
年齢よりも、“土日も動けるか”“営業と連絡をやれるか”“段取りで回せるか”が分岐になります。
Q. 「独立 失敗」「開業 失敗」って、何が原因?
A. 結論:入口・連絡・速度のどれかで詰みます。
失敗パターンはだいたい同じです。
①入口がない(営業しない) ②連絡しない ③仕事が遅い ④安い仕事だけで回す ⑤田舎すぎる場所で単価が伸びない
回避策も同じで、最初は「速度」と「連絡」で信用を作り、入口を紹介中心に寄せていくのが現実的です。
Q. 「営業」って何をすればいい?名刺配るだけ?
A. 結論:名刺だけは弱く、継続接触が勝ちです。
名刺配りだけだと弱いです。
強い人は、士業・不動産・入口持ちの人がいる場に継続して顔を出し、面白い現場の話(=信用)ができて、LINE等で素早く連絡できる状態を作っています。
あとは、受けた仕事を早く終わらせて「この人に頼むと早い」を積み上げる。これが最強です。
Q. 「値切り」されたらどうする?安くしないと仕事取れない?
A. 結論:値引きで取ると長期で詰みやすいです。
短期的には取れても、長期で詰みやすいです。
値切りに応じると次も値切られ、さらに値切られます。
勝ち筋は、価格以外(スピード・丁寧さ・連絡)で評価される入口を育てること。士業ルートは特に相性が良いです。
Q. 結局、資格取る前に「向き不向き」をどう判断する?
A. 結論:土日OK・連絡・営業・締切耐性で決まります。
判断軸はシンプルで、土日立会いOK/マメな連絡ができる/営業(顔出し)ができる/締切ストレスに耐えられるかどうかです。
技術は後から伸びますが、営業・連絡・段取りが苦手で改善する気がないと厳しいです。
本文のYES/NO診断も合わせて使ってください。

補足:ここまで読んだ人へ(次の一手)
このページは「現実」を中心に書きました。次に知りたくなるのは、たいてい「じゃあ自分は何から始めればいい?」です。
まずは本文のチェックリスト(今週/1ヶ月/3ヶ月)を、できるところから実行してください。

🦺 この仕事に「適性」を感じたあなたへ

「現場」と「法律」の両方を扱う土地家屋調査士は、AIでは置き換えにくい工程が多い仕事です。

もしこの記事を読んで「自分にもできそう」「面白そう」と思ったなら、次は「何からやるか」を決めるだけです。まずは試験の全体像と、最短ルートを確認してみましょう。

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