
「インプットは終わったけど、実戦形式の練習が足りない…」
「記述式の時間が全然足りない。どうすれば速くなる?」
そんな悩みを解決する唯一の方法が「答練(とうれん)」です。
断言します。
土地家屋調査士試験において、合否を分けるのは「知識の量」ではなく「答練を繰り返した回数」です。
この記事では、現役の土地家屋調査士である私が、2026年合格目標の「答練・模試」の中から、本当に効果のある講座を厳選して比較・紹介します。
この記事を書いている人(管理人)
- ✅ 現役の土地家屋調査士 兼 行政書士
- ✅ 開業済み(事務所売上1,000万円超)
- ✅ 試験は独学・半年で一発合格(85/100点)
私は基本講義は独学でしたが、「答練・模試」だけは予備校を活用すべきだと痛感しています。
特に記述式問題は、自分一人では「採点基準」が分からず、間違った書き方の癖がついてしまうからです。
「合格への必要経費」として、答練には投資することをおすすめします。
自分に合う「答練」の選び方
- 本試験レベルの「難問」に慣れておきたい → 受験生のシェアNo.1「東京法経学院」が必須です。
- まだ基礎に不安がある・Webで手軽に受けたい → 解説講義が分かりやすい「アガルート」が最適です。
- とにかく安く済ませたい・会場の雰囲気を知りたい → 公開模試が充実している「LEC」を選びましょう。
【一目でわかる】主要3社の答練・模試 料金一覧
「まずは全体像と相場を知りたい」という方のために、主要なコースを一覧にしました。
答練(パック)と模試(単発)で分けています。
1. 【パックで受ける】答練講座の比較
| 予備校 | 講座名 | 料金(税込) | 回数 | 添削 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京法経 | 合格直結答練 (ベストセレクト答練+実戦答練+公開模試) |
200,200円〜 | 21回 | 〇 | 王道にして最強。 本試験より難しい問題で鍛えられる。 |
| 合格直結答練 【フルパック】 (全講座入り) |
361,900円〜 | 32回 | 〇 | ||
| アガルート | 実戦答練2026 | 87,780円 | 6回 | × | コスパNo.1。 解説講義が分かりやすく、Webで添削提出が可能。 |
| LEC | 答練フルパック | 217,800円〜 | 16回 (+講座) |
〇 | バランス型。 リスタート講座などが付き、再受験生に優しい。 |
| 答練スタンダード | 169,400円〜 | 16回 | 〇 |
※価格は2025年12月時点の一般価格目安です(東京法経は教材なし等の価格を参考)。回数は模試を含みます。
2. 【単発で受ける】公開模試の比較
「答練は高いから模試だけ受けたい」「本番のリハーサルとして会場受験したい」という方はこちら。
| 予備校 | 模試名 | 料金(税込) | 実施時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 東京法経 | 全国公開模試 (全2回) |
30,800円 (セット) |
5月・7月 | 最も受験者数が多い、本番のバロメーター的存在。 |
| スーパー模試 THEプレミアム・ウィン |
39,600円 (全3回) |
GW時期 | ゴールデンウィークに行われる短期集中模試。 | |
| 直前ファイナル (全3回) |
23,100円 | 9月 | 最後の総仕上げ。難易度は本試験に近い。 | |
| LEC | 全国公開模試 (全2回) |
27,500円 (一括) |
9月 | とにかく安い。会場受験のコスパ最強。 ※1回あたり15,400円 |
| 最終チェックテスト (全2回) |
17,600円 | 9月 | 自宅学習専用。 自己採点・解説講義なしだが、問題の質は高い。 |
|
| 直前ファイナル答練 (全8回) |
105,600円 | 7月〜 | 直前期のアウトプット特化パック。 ※答練6回+模試2回のセット |
※価格・時期は2025年12月時点の情報(一部2025年目標の実績含む)です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
1. 東京法経学院:合格者のスタンダード
「調査士の答練といえば東京法経」と言われるほど、圧倒的なシェアを誇ります。
合格者の多くがここの答練を受けているため、「みんなが解ける問題を自分だけ解けない」というリスクを避けるためだけにも、受ける価値があります。
最もスタンダードなパック(全21回)です。
「ベストセレクト答練(基礎)」で足固めをし、「実戦答練」と「模試」で本番レベルに仕上げます。
多くの受験生はこれを選びます。
上記のスタンダードに加え、以下の3つ(計11回分)が追加された完全版(全32回)です。
- ハイレベル答練(6回):さらに難しい応用問題
- スーパー模試(3回):GWに行う集中特訓
- 直前ファイナル(3回):本試験直前の最終予想
「演習量が足りないのでは?」と不安になりたくない方は、最初からこちらを選んでおくと精神的に安定します。
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2. アガルートアカデミー:解説講義の分かりやすさNo.1
アガルートの答練の最大のメリットは、「解説講義の質」と「Web受講の快適さ」です。
他校の答練は「解説冊子を読んで終わり」になりがちですが、アガルートは中山講師が1問ずつ丁寧に解説してくれます。
「ただ解くだけでなく、なぜそうなるのか理解したい」という方におすすめです。
回数は少なめですが、その分良問が凝縮されています。
添削指導はありませんが、その分解説講義が充実しており、自己採点のポイントも明確に教えてくれます。
お得な情報:
アガルートは「答練だけ」「模試だけ」の単科購入も可能です。苦手な回だけピンポイントで補強したい人に最適!
3. LEC:本番の空気に慣れる「公開模試」
LECは「答練(範囲指定など)」もありますが、個人的に最もおすすめなのは「全国公開模試」です。
大手ならではの会場受験の規模感は、本試験のリハーサルとして最適です。
他校の答練を受けている人でも、LECの模試だけは「アウェイの環境に慣れるため」に受ける人が多いです。
早期割引(早得)を使えば、かなり安く受験できます。
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4. その他の予備校(日建学院・早稲田法科)について
上記の3校以外にも答練を実施している予備校はありますが、今回はメインの推奨から外しました。
その理由と、唯一の活用メリットについて正直に解説します。
日建学院
答練パック全体としては講義数が少なく、解説もあっさりしているためメインには向きません。
ただし、「統一模擬試験」が1回5,500円(税込)という破格の安さで受験できる点は大きな魅力です。
「内容はともかく、安く会場受験の場数を踏みたい」という場合のみ、ピンポイントで利用する価値があります。
早稲田法科専門学院
通信専門の老舗ですが、最大のネックは「解説講義(動画)がない」ことです。
テキスト解説のみとなるため、初心者が理解を深めるにはハードルが高いです。
「市販の問題も他校の答練もやり尽くして、どうしても新しい初見問題が欲しい」という上級者以外にはおすすめしません。
まとめ:答練は「自分を採点する」ための道具
独学の方も、予備校利用の方も、答練・模試は必ず受けるべきです。
本試験で「時間が足りなかった」「書き方を間違えた」と後悔しないために、今のうちから実戦形式で失敗しておきましょう。
- ライバルと同じ問題を解いて安心したいなら
→ 東京法経学院 - 丁寧な解説講義で理解を深めたいなら
→ アガルートアカデミー - 本番の会場慣れ・リハーサルをするなら
→ LEC